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物流ニュース
鴻池運輸 米カリフォルニア州に新倉庫「まだまだビジネスチャンスある」
2017年8月31日
鴻池運輸(鴻池忠彦社長、大阪市中央区)は7月20日、米・カリフォルニア州サウスゲート市の新倉庫竣工について辻卓史会長が詳細を発表し、米国への事業進出についての思いを語った。
鴻池グループではロサンゼルス地区に4法人を有し、すでに港湾エリアに2棟とロサンゼルスに近いサウスゲート市内に、リースにより1棟の倉庫を保有。このリース倉庫の契約期間が終了を迎えるのを機に、グループの現地法人、鴻池ゼネラル(KGI)が自社倉庫を新設。7月7日に内覧会を兼ねて竣工式典を執り行った。投資額は土地525万ドル、建物1600万ドルで計2125万ドル。
KGIの新倉庫は米国内消費を対象とした食肉や濃縮還元果汁、果物、乳製品などを扱う冷凍・冷蔵倉庫で、敷地面積5152坪、延べ床面積2335坪、冷凍・冷蔵の温度帯可変可能な5室に分割、ドッグシェルターは11基を備え、約1万3000パレットの収容が可能。屋上には、天井から冷気を庫内に循環させることで冷却効果を高める省電力・節水型の新型冷凍システムを設置、アンモニア使用量を大幅削減するなど環境にも配慮した。9月には既存の倉庫で取り扱い中の貨物を新倉庫に移管し、本格稼働を目指すとともに、周辺顧客への拡販も図るとしている。
辻会長は米国進出時を振り返りながら、「物流企業が海外進出する際、日系企業を対象としたビジネス展開が多くみられるが、鴻池運輸では地場の顧客を対象に現地のニーズに合わせた輸送レベルで展開してきたことが成功の鍵ではないか。米国の中・西部はマーケットが大きいので、まだまだビジネスチャンスがある」と語った。
◎関連リンク→ 鴻池運輸株式会社この記事へのコメント
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