-
トピックス
こんな会社に誰がした!第8回:若手を確保する力
2010年9月28日
今回の組織を蝕む原因は「アンバランスなドライバーの年齢構成」です。
最近のある統計では、平成5年は20代ドライバーがドライバー全体の37.8%だったのが、同21年には12.7%に激減している結果を発表。以前の約3分の1に急減し、「若者のドライバー離れ」が加速しています。原因として、「3K」労働を嫌う若者が多い、ドライバーの給与水準が低いなどが考えられます。このまま若手ドライバーが減少し続ければ、運送会社は深刻な事態になります。若手ドライバーがいないことは、後継経営者がいない中小運送会社と同じくらい、不安定な経営状態に陥るからです。
しかし、裏を返せば優秀な若手ドライバーを確保できる運送会社は近い将来、荷主から引っ張りだこになる可能性があるわけです。
現に私がコンサルティングで思うのは、安定成長している中小運送会社は、例外なく若手ドライバーを確保するのがうまいのです。
このような中小運送会社は、どうやって若手ドライバーを確保しているのでしょうか? その答えはドライバーの労働環境を整えることにありそうです。
具体的には、
(1)優秀なドライバーを表彰している
(2)社長や管理者がマメにドライバーとコミュニケーションをとっている
(3)トラックを定期的に代替えすることで、ドライバーのやる気(プライド)をもたせている
これらを実行することでドライバーをその気にさせ、会社を盛り上げていく努力をしています。
ひと言でいえば社長(会社)に魅力があるかどうかです。人間としての魅力、会社の魅力、今はまさに「社長の魅力があるかどうか」が試される時です。
若手ドライバーが来ないことを、自分以外の責任にしている社長。60歳以上の高齢ドライバーを雇用して「助成金」という麻薬に溺れている社長。
もし自社に若手ドライバーが少ないのであれば、冷静に振り返ってみて下さい。ご自身や会社に魅力がなければないで、今から魅力づくりを始めればいいのです。
「アンバランスなドライバーの年齢構成」、これも組織を蝕む原因の一つなのです。
-
-
-
-
「トピックス」の 月別記事一覧
-
「トピックス」の新着記事
-
物流メルマガ