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ブログ・鈴木 邦成
コスト削減とのトレードオフ
2009年2月11日
チョコ売り場の活気
バレンタインデーが間近ということでデパ地下などのチョコレート売り場が活気に溢れています。近年は男性も「逆チョコ」なるものを購入するようになってきているとのことですが、新しいマーケットの創出という視点から個人的には多大な関心を抱いています。
新マーケットの開拓、新製品の開発などには遊び心は不可欠でしょうが、逆チョコというのもどことなく「遊び心」の感じられる発想に思えます。
コスト削減の意識
物流の現場にとってコスト削減・効率化に対する意識を強く持つことは重要ですが、同時に「遊び」の精神をどこかに取り入れることも必要でしょう。ただし、コスト削減・効率化と「遊び」はトレードオフ(二律背反)の関係にもあります。
そこで考えなければならないのは効率的に「遊び」を取り入れるという姿勢でしょう。こうした遊びを取り入れるとどのようなプラス効果があるかを考えてみるのです。
コスト削減と「遊び心」のトレードオフの関係
ある日本企業が欧州で工場を建設したときに「植木など、工場内の敷地に気を配ると従業員が休憩中に息抜きできるので作業効率があがる」と現地の担当者から指摘され、とても驚いたという話があります。
遊び心を工場の敷地設計に取り入れることで、従業員のやる気を引き出すというプラス効果が見られたわけです。
たんに効率的な動線を考えるだけなどの工場設計では見られない無形のメリットが得られたわけです。
物流についても同様に、小さな遊び心を忘れずに高所からコスト削減、効率化を進めていく提案ができればより良い結果を得られる可能性も高まるのではないでしょうか。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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