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ブログ・花房 陵
働く意欲はどこに出るか
2007年8月15日
●直観は過たない、過てるは判断なり :ゲーテ曰く
いい店、良い会社、優れた人材、素敵な人はどうやって分かるのか。
私たちは第六感というセンサーを持っています。「何となくコイツが犯人」
とテレビドラマでも当たります。
元気のいい居酒屋、すし屋、ラーメン店は期待を裏切りません。良い気分で
店を後にできます。
優れた会社も受付や応接室で感じることができます。儲かっている、利益が
出ている、良い人材が居る、素敵な経営者がいるという雰囲気は、あくまでも
『感じるものです』だから、直観は間違わないです。
先入観や情報のゆがみ、間違えた認識や意見が自らの判断を間違えさせて
しまうのです。ゲーテは戯曲という人生や他人の生活を高いところから見ていました。
●優れた職場の優れた人材
組織はチームです。監督やプレイヤーがたった一人でがんばっても、勝利には
つながりません。スターがいなくても、チームが優れていれば勝利は近い。
『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』楽天野村監督が不調
から抜け出したときに、チーム全員に与えた格言だそうです。
幸運で勝つこともあるが、その時には理由がない。けれども、負けるチームには理由も原因も常にあって、「なぜ負けたのか」などということは世の中にない。
名言でしょうし忘れてはいけない真理なのでしょう。
素敵な人は立ち居振る舞い、言葉遣いや姿、衣装まで素敵です。
方やダメな人は、雰囲気からしてダメなものです。感じることができますね。
意欲的な職場に共通しているのは、チームワークを「感じたり演出している」ところではないでしょうか。仕事は一人では始まらないし、終わらない。ましてや業績は一人で稼ぎ出すことなど不可能なことです。
優れた人材はチームの中でポジションがあるのです。オールラウンドのスター
は優れているけれども、チームが常勝できるかどうかは別問題。
役割をきっちり果たし、得意な奴が得意な仕事をすればいい。すべてが分担、チームになっていることが、職場の意欲につながります。
●意欲を感じる小物、ガジェット
ガジェットとは、おもちゃや小物、ちょっとした道具のことを言います。
チームワークは、ユニフォームや名前の呼び方、掲示物や目標の状況、過去の戦歴や賞状の有無など、ガジェットで見つけることができます。
5S分担表でも朝礼の発言サイクルや当番表でもそうですが、皆で分担していることがチームの原点です。
マネージャーを筆頭にしても小さなチーム単位で仕事が為され、チームで業績を競い、チーム単位で応援やサポートに回る姿がメンバーの意欲につながります。
メンバーに正しい動機を持たせて意欲を高める工夫は、メンバーとチームの正しいメンテナンス、場合によってはトレードや競争が欠かせません。
個人面談やチーム表彰など、意欲を高めるための技術は様々あるでしょうが一目で感じる、直観をイメージするにはチームの存在感を見ることができるかどうか。
●体制表、勤務表、休日ローテーション、チーム表彰、スローガン、・・・・・
意欲的な職場を感じる要素は他にもたくさんあります。残念なのは、何も感じられない暗く、辛い、職場の雰囲気がたくさんあることです。
働く人にとってはそんなことも感じなくて、時間の消化と時々の笑いでしょうが
「仕事とはそんなもの」という投げやりさが出てしまうと進歩も止まるものです。
意欲を感じられなければ、感じられるように、演出できるように、カタチからチームを作ってゆくことが重要ではないかと思います。この記事へのコメント
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筆者紹介
花房 陵
イーソーコ総合研究所 主席コンサルタント
コンサル経験22年、物流から見た営業や生産、経営までをテーマに 28業種200社以上を経験。業種特有の物流技術を応用して、物流 の進化を進めたい。情報化と国際、生産や営業を越えたハイブリッド 物流がこれからのテーマ。ITと物流が一体となる日まで続けます。 -
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