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ブログ・花房 陵
できるところから最善を目指す事
2008年2月25日
●すべては一夜では為しえない
優れた会社や見事な現場は不断の努力とそこに働く人の決意で
出来上がります。わずかでもあきらめや怠け、恥知らずの仲間が
いれば、全体の調和は一瞬にして崩れます。
安全や清掃、精度と安定は小さな努力の積み重ねであって、突
貫工事ではできないのです。正しいと思うことを着実に誠実に積
み上げることしか、完成は届きません。
月に行くにも計算づくで打ち出したロケットが届かないように、軌
道修正や再計算は常に続きます。
良かれと思って始めた心がけが仲間の賛意を受けずに中断した
り、途中で終わってしまうのも、計算に頼りすぎるからです。
目で見たおいしそうなケーキを取ったり、口に運ぶにも方向と動き
の計算ではなく、都度の修正とやり直しがついて回ります。
人のこのような修正作業をサイコサイバネティクスと呼んで、ロボッ
トのセンサーが足りなくてぎこちない動きをする原因なのです。
●継続こそすばらしい蓄積につながります
見える化とか5Sが実は恥と誇りの文化であるように、協調を忘れたり
仲間はずれが生まれてしまったり、一人だけのマーフィーがいること
によって大成が止まることがあります。
当たり前のことを当たり前に為してみて、はじめて継続の重要性と
難しさを知ることがありますが、職場の維持や安全の確保というのも
そんなに高度なことではないはずです。
けれども為すことが重要で為さぬことは安易で容易だから、流されて
しまうのですね。
何かと取引したり、理由を考えたり、トレードオフだからと言い訳を
考えている間に、見事な調和は崩れてゆきます。
為すべきことを確実に。真理として習ってきたことを忘れるのは、自分が
一人でがんばっているという誤解からです。
職場も人生も家庭も仲間も、皆あなたを必要としているし、あなたが
誰かを支えていることに気づかねばなりません。
調和を乱すのがあなたなら、心がける必要があります。
小さな恥知らずが芽生えたとき、全体の調和が崩れてゆきます。
職場や仕事に誇りがあれば、できることだけを確実に誠実に行う決意が
守られます。
●チームでフックアップ
持ち上げること、支えること、助けてあげること、順番だからと考えること
時には頼りたくなること、・・・・・弱い人間でもチームがあれば強くなれる。
リーダーがいても仲間のプッシュがなければ、互いの信頼と支えあう心
意気がなければ、つまりはフックアップの精神がもっとも大切なのです。
皆がつながるとき、フックアップをお互いに意識したとき、職場は大きく
変わります。もうすでに善のサイクルが回り始めているのです。
合言葉にフックアップ、取り入れてみませんか。この記事へのコメント
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筆者紹介
花房 陵
イーソーコ総合研究所 主席コンサルタント
コンサル経験22年、物流から見た営業や生産、経営までをテーマに 28業種200社以上を経験。業種特有の物流技術を応用して、物流 の進化を進めたい。情報化と国際、生産や営業を越えたハイブリッド 物流がこれからのテーマ。ITと物流が一体となる日まで続けます。 -
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