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ブログ・花房 陵
調べながら運ぶ、数える、歩いてゆく
2008年1月15日
●景気の低迷を切り抜ける
一番は競争しない強いサービスを持つこと、2番は競争で勝ち抜きができること、3番はほどほど
だけどきっちり残していること、老舗の商売は3つに分類できます。
ビジネスの基本もこんなパターンでしょう。重要なのはほどほど、目立たず、勢いがなくてもきっちり
固めていて漏れのない商売を続けることです。
ミスをなくし、ロスをなくし、ひとつひとつの仕事を大切にして、積み上げ、リピートを獲得していて、
順調な流しを続けることです。全体が縮小傾向にあるときに、無理な販売促進は効果が出ません。
あせっても大口の商談は探しにくいし、その半面で重要顧客を落としては仕方がありません。
守りの経営、そんなスタートが今年の流行になるかもしれません。リスクマネジメントがはやってい
るのもこんな守勢にあるのでしょう。
創業と守勢、どちらが難しく、どちらが必要か。どちらも重要だけれども、時代や環境に合わせるた
めにも双方の取り組みを知ることが必要ですね。
●多様化する物流サービスを発見する
考えるだけでは進化できません。しかし、長考は必ず回答を出すでしょう。必要な情報を集めなけ
ればなりませんね。走りながら、身の回りを調べることが大事です。働きながら、仕事をしながら、
周りを見る、調べる、変化を探してみる。こんな姿勢が発見につながります。
景気が悪いのは主人公の経営者にとってで、新参や新規のビジネスを考え出す人にしてはいつも
追い風が吹いているといいます。チャンスは前髪しかなく、通り過ぎるものですから、敏感な人は
一気に走り抜けます。
多様化する物流サービスを生み出すためには、このような走っている企業家と出会う必要があります。
●営業は気づきだ
車両を売るのは簡単、価格で勝負すればよい。サービスを競うのは簡単、料金で下を行けばいい。
だめな営業はすぐに料金でクロージングしようとします。仕様や適用を考えないで表面的な料金で
競争すれば、かっても負けても苦労するのは目に見えているのに、料金競争から抜けられない。
料金だけではない、提案や驚きを待っているお客もいるのです。
『物流でそんなことまで出来るんですか!』巡回配送と看板の引取りを申し出たときに、びっくりした
部品メーカーさんです。自動車業界なら当然の引き取りサービスが、家電業界でははじめての経験
だったんです。食品でも当たり前、文具や印刷用紙の配送でも当然ですが、でもまったく始めての
経験だという人もいます。コストが違いますか?手間が増えますか?はじめるのに時間と準備が
ややこしいですか?
異業種のサービスを取り入れれば、物流が出来る範囲、広がる範囲がまだまだあります。
サービス産業に物流サービスで挑むのが今年のチャレンジですね。この記事へのコメント
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筆者紹介
花房 陵
イーソーコ総合研究所 主席コンサルタント
コンサル経験22年、物流から見た営業や生産、経営までをテーマに 28業種200社以上を経験。業種特有の物流技術を応用して、物流 の進化を進めたい。情報化と国際、生産や営業を越えたハイブリッド 物流がこれからのテーマ。ITと物流が一体となる日まで続けます。 -
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