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  • ブログ・花房 陵

    魅力的なチームワークでシゴトしよう

    2008年3月15日

     
     
     

    ●能力開発を疑問視している日々
    最近、能力開発とか、コーチング、メンタリングとか呼ばれるいわゆる「特訓」が流行っています。悩み多いサラリーマンやセールスマンが精神労働(心がけや気遣いが必要な職場という意味)
    の挙句に、つぶれそうになったり心の病に陥るのが増えているからです。
    がんばれ、負けるな、もっと勉強しろ、根性だ、努力だ、気づかないお前は変わらねばならない!
    などと、強力なプレッシャーが心を押し付けています。
    勉強も大事でしょう、訓練や演習、技術を磨き上げるための努力も必要でしょう。物流や運送のシゴトは体を使いますが、ホントは心も使う精神労働でもあるのです。当然ですがね。
    そこで、効率を上げたり売上げを伸ばすために必要以上のプレッシャーが掛かっているのは、ネクタイ締めたサラリーマンとも同じです。
    物流マンの能力アップ、業務研修というと座って物流理論や在庫の管理、情報システムの使い方なんかを本や講義で学ぶことが多い。いわば詰め込みですね。体でも頭でも学習が必要なのは分かりますが、本当に効果があるんだろうか。
    そこで言われ始めているのが、個人の能力も伸ばす余地があるが、チームワークが効果を生んでいない現実をもっと真剣に問題視するべきである、という主張。確かに!と思います。
    あれもできなきゃ、これも知らなきゃ、もっと上を目指せ、がんばれ、という掛け声ばかりがむなしく響いて、研修や講習のあとの数日は気づきもあるが、1週間で忘れてしまうのは、噂話の多かった「地獄の特訓」(富士駅の駅前で大声でカラスの歌を歌わせる!例の特訓)とあまり変わりません。
    ●チームはエースがいなくても戦わねばならない
    勉強や講習、研修でエースを育てようというのは分かりますが、あんまり効果が無くて残念。
    イチローが居ないからという理由ですまないのが、シゴトの現場です。
    チームの能力を上げるためにといって、団体や集合で研修や講習を行うのが通常ですが、個人でも効果が不安なのに団体なら、さらに集合心理が働いてみんなが無気力になってしまいます。
     ということから、能力開発や集合教育の効果は、ほどほどである、というマーフィーが成立するわけです。(マーフィーとは、人が増えるとミスが増えてますます忙しくなる、とか起きると困ることは必ず起きる!)
     チームの能力を高めるのに個人の能力を高めて、足し上げて、さらに伸ばすなんていうのは土台無理な話である事が分かります。
     今、魅力的な職場はどうなっているか。いろんな人がそれぞれに個性を発揮して、お互いに助け合い、尊重しあいながら、やるべきことを確実に、やってはいけない恥知らずをみんなで抑える、我慢する、確かめ合う、励ましあう、・・・・というように、元気な小学生の学級のようになっている会社があります。例えが悪いですがレベルが低い、ということではありません。
    焼肉屋のチェーン店、牛角の店員さんはみんな元気。はつらつ、気が効いていて親切。とても同世代の学生アルバイトとは思えません。
    ディズニーランドのキャストもみんなそうです。こんな若者見たことが無いほどに、生き生きしています。決してマニュアルを棒読みしているのではなく、自らが考え、判断して行動しています。
    それはなぜか。どうすればチームワークが高まるか。個人の能力が生かされる秘訣は?
    ●新しい価値発見の旅へ行きましょう
    ドライバーも倉庫マンも伝票担当もシステムも、皆チームで動きます。社長も配車も事故係や整備担当や総務経理もチームです。
    会社はチームワークが必要なのに、ディズニーのような若者は居ません。牛角のように、親切な社員は見当たりません。サービス業じゃないからそっくりではなくとも、似たような従業員が居てもおかしくないのに、見当たりません。だから教育、研修プログラムが流行るのですね。
    個人の多様性と平等主義、意見を自由に述べらる会社経営への参加が感じられなければ、チームワークになりません。
    それはなぜか?という問題探しや分析をもうやめて、楽しい職場にかえる秘訣があります。結果として魅力的な現場と会社に変われる方法があるのです。
    3/18 飯田橋で魅力的な物流現場の造り方を紹介します。な~るほど、と納得してもらえる『講習会!』です。来てください。詳しくはホームページで!

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    花房 陵

    イーソーコ総合研究所 主席コンサルタント
    コンサル経験22年、物流から見た営業や生産、経営までをテーマに 28業種200社以上を経験。業種特有の物流技術を応用して、物流 の進化を進めたい。情報化と国際、生産や営業を越えたハイブリッド 物流がこれからのテーマ。ITと物流が一体となる日まで続けます。

     
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