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製品・IT
五常 大型シーリングファン「スマイルファン」物流企業の関心高い
2018年12月26日
大型シーリングファン「スマイルファン」など、物流の現場を支える商品を提供している五常(千葉市若葉区)。昨年、社長に就任した河野佳介社長に話を聞いた。
「ユーザーへのヒアリングを大切にしている」という同社長。「ユーザーの悩みを聞くうち、熱中症対策に関心が高いことがわかった」と明かす。そこで販売を開始したのが「スマイルファン」。同社長によると、「大風量と低速回転が特徴で、扇風機が狭く・近く送風するのに対して、『スマイルファン』は広く・遠く気流を作り、扇風機50台分の風量を生み出せる」という。
「25m先でも風を感じられるが、電力はわずかドライヤー1台分程度」という同製品。体感温度を5度C下げられる。風を受け、汗が乾くことで体の熱を放出し、熱中症対策になる」
コンパクトな設計が特徴で、ファンの直径は3.7mから7.3mまでの5サイズを展開。「建設関係で培ったノウハウと実績を生かし、ニーズに合わせた適切な設置場所も提案している。一貫施工のため、同じタイプの製品に比べ、低コスト」と胸を張る。
同製品は、中国メーカーと提携・販売しているものだが、「現地の日系企業でも幅広く利用されており、世界でおよそ2万機が稼働している。信頼は折り紙付き」。メーカー3年保証も付けている。
同製品は「物流企業の関心が高く、全国から問い合わせを多数いただいている」という。「食品メーカーでは、できあがった商品を冷すために、自動車の部品メーカーでは湿気対策に、健康食品メーカーでは発酵促進にと様々な目的で利用いただいている」。
「ファンというと夏のイメージを持たれがちだが、冬にも効果的」と話す同社長。「暖気は上にたまるので、下降気流を作れるスマイルファンは、底冷えを防ぐ」とし、「風が通ることで結露対策にもつながる」と付け加える。
同製品のシリーズには、キャスター付きの「据え置き移動タイプ」も用意。「天井に設置できない現場や屋外などで活用できる」と説明。「大手宅配企業では、積み下ろしの際にトラックの荷台の中に向けて利用いただいている」とし、「倉庫業はもちろん、ドライバーさんの負担を減らすことにも一役買えるのでは」と語る。
「ユーザーからはお礼のメールをたくさんいただく。スタッフ全員の励みになっている」と話す河野社長。「あらゆる職場の環境改善に向け、これからも現場の声に耳を傾け、より良い商品を提供していきたい」と語った。
悩みの原因を解決
「もともとは建築関係やホームセンターの棚などの売り場作りを手がけていた」という同社。台車のレンタルをきっかけに、物流業界でのビジネスに足を踏み入れた。
「ユーザーが台車を希望する理由は様々。業務を拡大したいのか、女性や高齢者が楽に運べるようにしたいのか、コストダウンや離職率の低下を狙っているのか。根本的な悩みが必ずある」と指摘する。「悩みの原因を解決することが当社のポリシー。それを表すため、『台車は売らない』をスローガンに掲げている」。
「台車が欲しいと電話が来れば、普通は『何台必要か』と聞くが、当社は『どうしましたか』とヒアリングし、悩みを解決するために適切な提案を考える」という。
「すべてのビジネスには、『悩み』があり、その悩みを解決するのがビジネスと気づいた」と持論を展開する河野社長。「これからも様々な悩みの解決する方法を提案し続けたい」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社五常
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