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物流ニュース
三和建設「RiSOKO」 オーダーメイド型の倉庫建設に注力
2019年2月6日
大手飲料会社のウイスキー工場や食品メーカーの加工施設など、中堅ゼネコンとして特に食品工場の建設を得意とする三和建設(大阪市淀川区)では、物流施設にも注力している。
同社では計画、設計、施工、保守までを一貫体制で請け負うオーダーメイド型の倉庫建設を、「お客様にとっての理想の倉庫を提供する」という思いを込めて「RiSOKO(リソウコ)」とブランド化。ブランドマネージャーの松本孝文氏は、「危険物倉庫や冷蔵・冷凍倉庫、自動倉庫など用途が明確で機能が絞られた施設の建設では、深い知識と経験が求められるため、専門性を磨くことに全力を挙げている」と語る。
「特に危険物倉庫では、消防法への対応など、いくらでも予算が膨らんでいく」とし、「安全性やコンプライアンスの観点から基準が今後ますます厳しくなることが予想され、行政との交渉力もより一層求められる」という。
同氏は、「消防設備は何を選ぶかでコストが大きく変わる。たしかに汎用性のある設備を入れておけば済むが、要件に合致したものより高くつくことが多い」と説明。過剰な投資にならないよう、「ジャストスペックでの建設を提案し、顧客と綿密な打ち合わせを繰り返しながら決めていく」という。
食品工場の建設で豊富な実績を持つことから、冷凍・冷蔵倉庫の建設依頼も増えているという。「食品工場は『食の安全』に直結するため、建設の難易度が高く、どこでも出来る訳ではない」とし、「そのおかげで冷凍・冷蔵倉庫の紹介案件が非常に多い」。
同氏は、「冷凍倉庫を建てる場合、建屋と中身の設備を別で準備されるケースがあるが、外側に内側から悪影響を及ぼすことがあり長持ちしない」と指摘。「中と外で温度差が大きいため、ひどい結露が起きる、天井裏に水が溜まる、床が盛り上がってしまうなど、いろいろ問題が起きてしまう」とし、「当社では、そのようなことがないよう、建てた後のことを考えて提案している」と自信を示す。
自動倉庫や垂直・水平搬送設備など、マテハンの活用も提案できるという同社。
「『当社の規模では自動倉庫なんて無理』とお考えの担当者さんも多いが、スペースの有効利用や他のマテハンを代替できることもあるため、総合的にプラスに作用するようであれば提案している」という。
松本氏は、「当社は物流企業やメーカー物流部門のパートナーとして、最適な物流施設の計画から引き渡し後の保守まで、トータルで請け負える。ぜひご相談頂きたい」と語る
◎関連リンク→ RiSOKO
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