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製品・IT
共栄金物製作所 段ボールの有効活用提案、多機能クリップ「らくダン」
2019年4月5日
共栄金物製作所(明石眞佐臣社長、大阪市生野区)は、テープ不要でラクに段ボールを留められる多機能クリップ「らくダン」を開発し、このほど同社のオンラインショップで販売を開始した。「フタの仮留め」「梱包時の開き留め」「同じサイズのダンボールを開けたまま積み重ねられる」など、梱包作業時の補助や、整理・収納・分別の際に役立つクリップで、製造現場での梱包時のわずらわしさや、「在庫保管のために高いプラスチックケースを買うのはちょっと…」といった悩みを抱える企業に、「らくダン」を使った段ボールの有効活用を提案する。
「らくダン」は、1つで使うと段ボールのフタの仮留めができ、2つで使う(フタを折り返し、対角に製品を挟み込む)と段ボールを開いた状態で保持でき、4つで使う(4角すべてに製品を挟む)と段ボールを開いたまま積み重ねることができるという多機能クリップ。明石社長は、「資源の問題などが言われている中で、段ボールを長く使うことができ、無駄にならずエコに貢献する。さらにテープを貼る手間などが省け、作業時間の大幅な短縮につながり、生産性も上がる」とメリットを強調して性能に自信を見せる。新規性があり、優れた特性を有する新商品との評価で、大阪市新事業分野開拓事業者認定事業(ベンチャー調達制度)にも認定されている。
同社はファブレスメーカーとして、鉄、樹脂、アルミ、磁石、バネ、ダイカストなど、あらゆる加工に携わる500を超える協力工場と連携し、製品の設計、試作、量産、出荷までをワンストップでODM提案する、設計開発、及び生産管理のプロフェッショナル集団。「らくダン」は、もともと同社自身が現場で実際に困っている場面から考案されたもので、最初の頃は仮留めだけの機能であったが、協力会社などからの評価が高く、商品化を決意。開発を重ね、「ようやく『8代目』で、3つの機能を兼ね備えた『らくダン』が完成した」(明石社長)という。
4個入りが520円(税込み)、40個入りが3600円(同)。現在は同社のオンラインショップのみで販売しているが、春頃からホームセンターや小売店でも販売予定。
◎関連リンク→ 株式会社共栄金物製作所
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