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ブログ・上西 一美
第3回:ヒヤリ・ハット映像活用のポイント
2019年7月17日
皆さん、こんにちは!交通事故防止コンサルタントの上西です。
私が独立した15年前、ドラレコの運用サポートを1つの事業の柱として会社を立ち上げました。
具体的には、ドラレコ映像をチェックして、ヒヤリ・ハット映像を抽出し、教材を作成してクライアントに提供するというものです。
いまでは数千台から数台所有まで、幅広く運送会社様にご利用頂いております。
なぜ、この事業を始めたのか?
それは単純に私がタクシー会社時代にやって成功(事故を削減)したからです。
タクシー会社の幹部時代は、毎月集めたヒヤリ・ハット映像を全従業員に3日間に分けて共有していました。
その効果は歴然で、すぐに交通事故が減少し、1年経つと前年比70%減となり、ドラレコの効果を体感したことを今でも覚えています。
では皆さんも同じことをやれば事故が無くなるのか?
答えはもちろん「YES」です。
ただし、このヒヤリ・ハット映像を抽出する作業がなかなか面倒で、継続する気力が続かないのです。
管理者の本来の仕事は、そのヒヤリ・ハット映像を運転者と共有することです。
収集が仕事ではありません。
だから、その手間な作業は外注でも良いと考えているのです。
もちろん、自社で抽出し、管理ができて共有できれば一番理想ですが・・・。
ヒヤリ・ハット映像活用のポイントがいくつかあります。
その1つは、管理という名目の監視をしないことです。
私が社内でヒヤリ・ハット映像を共有する時、個人名は必ず伏せていました。
理由は、そのヒヤリ・ハットを起こした運転者の責任追及をすることが目的ではなく、その本人はもちろん、それ以外の運転者への注意喚起が目的だったからです。
当事者だけをターゲットにして責任追及や指導をすると、会社が監視していると捉えられ、社風も崩れます。
皆さんもこの機会に指導の目的を明確化し、全員でドラレコ映像を共有し、交通事故を予防して下さい。
この記事へのコメント
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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