-
ブログ・船井総研ロジ
第15回:静脈3PLビジネス
2009年7月14日
最近では、経済紙の紙面に環境ネタが載らない日はないと言っても、過言ではないでしょう。
地球環境保全対策の観点から、企業への規制はますます厳しくなり、特に製造業、流通業は対応を強化せざるを得ません。しかし、各業界のトップレベルの企業以外は、主にマンパワーの問題から、廃棄物の処理管理や削減に大きな課題を抱えたままというのが現状です。
多くの荷主企業の廃棄物処理マネジメント体制は、以下のような現状です。
1. 廃棄物管理は工場単位で、その管理手法は工場によりマチマチである
2. 一方で、廃棄物の種類によって、取引産廃企業は異なる
3. 産廃企業によって、品質の差・価格の差が出る
4. 地域によっても、品質の差・価格の差が出る
5. したがって、工場差(工場長の差)が出てしまう
6. 口座が多口座にわたる
7. 有価で販売できる廃棄物もある
8. まだまだ、ゼロエミッション&リサイクルは可能
9. システムの改善により、大幅なコストダウンにつながる可能性がある
10. 大手企業といえども、産廃現場の実態を把握していない
11. CSR的にリスクが高まっている可能性がある(不法投棄、排出元責任、等)
12. 以上の内容を本社サイドは把握していないケースが多い
結論として、静脈物流・リサイクル物流で、改善・提案すべき点は多々存在するのです。
そこで、我々船井総合研究所が今、製造業、流通業を顧客とする物流企業におすすめしている新規ビジネスが、『静脈3PLビジネス』です。
静脈3PLビジネスとは、顧客企業の廃棄物削減策や新たな処理策(処理コストダウン、有価物化など)を提案し、その後の処理を一括管理受託するビジネスです。荷主企業が今一番困っていることであり、バシッと提案がはまる例が少なくありません。
新規事業として、ぜひ研究してみていただきたいと思います。
(株式会社船井総合研究所 戦略プロジェクト本部 シニアコンサルタント 橋本 直行)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は08年6月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
船井総研ロジ
本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
ズバロジ!http://www.ecologi.net -
「ブログ・船井総研ロジ」の 月別記事一覧
-
「ブログ・船井総研ロジ」の新着記事
-
物流メルマガ