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フォークのバッテリー復元でコスト削減 新品の70%以上の性能に イグアスの「MOTTA」
2019年11月26日
イグアス(川崎市幸区)は、同社独自のバッテリー復元技術とIoTを活用した電動式フォークリフトのリサイクルバッテリー事業 「MOTTA(モッタ)」を展開している。サービス名の由来は「もったいない」から。
東京都江東区の老舗倉庫会社の丸八倉庫も同サービスを利用し、コスト削減と環境保護を実現しているという。
イグアスMOTTA営業部の塚田尚志部長は、「従来技術のパルス式や添加剤を用いる方式と一線を画し、振動などを加えることなく復元できる」と説明。「今年7月には特許も取得している」と胸を張る。
まず同社のスタッフがユーザーのもとに無料診断に出向き、バッテリーの状態を確認。「復元可能な場合は、2週間程度預かり、その間は代替バッテリーを貸し出す。顧客の稼働を止めないことを重視している」。
同部長は、「新品の70%以上の性能に復元することをルールとしている」と説明。また、「これまでに当社が復元したバッテリーでは不具合は起きていない」と自信をのぞかせる。
料金の目安は、「新品バッテリーを定価で購入する場合の半額程度」という。「喜ばれるのは、『5年リースのフォークで、3年半経過した時点でバッテリーがへたってきた』というケース。あと1年半のために新品バッテリーを購入するのはためらわれる方が多い」。
また、IoTを活用したモニタリングシステムも提供。バッテリーにセンサーを装着し、性能を常時計測・監視する。
同部長は、「バッテリーの劣化状況や異常が把握でき、迅速に対応することが可能になる」とし、「バッテリーは極限まで使わずに適度に復元することで、長く使えることを知ってほしい」と付け加える。
「現在の対応エリアは関東と関西に限られるが、引き合いは確実に増えてきており、エリア拡大も検討している」と先を見据える同部長。
「廃棄物を減らし、高価なバッテリーをリユースできるというコンセプトが時代にマッチしてきた。ぜひ、試してもらえれば」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社イグアス MOTTA
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