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ブログ・高橋 久美子
第71回:強烈なパンチを食らいました
2011年7月20日
想像してみてください。あなたの会社のポストに2社の運送会社からの手紙が入っていました。あなたはポストから手紙を取り出して読んでみました。
【A運送からの手紙】
「拝啓早春の候、貴社益々ご隆盛のこととお喜び申し上げます。さて、この度、弊社は埼玉県エリアにて、一般貨物運送事業を創業開始する運びとなりました。つきましては、同エリアにおいて、長年同業を営まれておられる御社様へ、一度、ご挨拶にお伺いしたく本状を差し上げております。後日、お電話させていただきますので、ご都合のよろしい日時をお伝えいただきたく存じます。「信頼を運ぶA運送」を、どうぞよろしくお願いいたします。敬具 信頼を運ぶA運送」
【B運送からの手紙】
「高校を卒業したばかりの頃、まんぞくに就職もできない自分は、毎日バイクを乗りまわす日々を過ごしていました。そんなある日、新しい単車を買うために、運送屋でアルバイトをすることになりました。初めてのピッキング作業。『棚から持ってきて、箱に入れりゃあいいだけだろ。小学生のガキだってできるワ』と、完全にナメてかかっていました。
その時です。『バカヤロー!!』大声が聞こえたと思った瞬間、強烈なパンチを食らい(中略)あれから8年。『運送』という仕事は落ちこぼれだった俺に世の中の厳しさを教えてくれ、成長させてくれました。
『この仕事で、てっぺんを目指したい。』その決意を胸に、埼玉県に一般貨物運送業を開業する事になりました。つきましては、埼玉県で永年運送の仕事をされている大先輩である△△運輸の●●様へ、一度、直接お目にかかり、ご挨拶させていただきたいと思い、お手紙を書いています。お忙しいとは存じますが、後日お電話いたしますので、●●様のご都合のよい日時をお知らせください。株式会社B運送代表取締役 鈴木 一郎」
ここまで読んで、あなたは、どんな感想を持ちましたか?あなたと同じ営業エリアに、新しく創業したA運送とB運送、あなたはどちらと会ってみたいと思いましたか?実は、この2つの手紙の印象について、約300名にアンケートに答えてもらい、結果をまとめてあります。とても興味深い結果が出ているので、来週はその結果をお伝えします。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
http://www.handlecover.com/kaizen/この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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