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ブログ・船井総研ロジ
第300回:トップの考えを浸透させる制度
2015年6月26日
ある程度以上の組織規模になると、経営トップの考えが、組織内になかなか伝わらなくなってきます。概ね30~70人の規模で、この現象が顕著に起こってきます。
これを乗り越えるためには、規模の拡大に伴って、各種制度を構築していくことです。経営トップの温度が伝播しづらくなる分、仕組みで、ご自身の考えを浸透させなければなりません。
それでは、どのような制度を導入すれば、経営トップの考えが浸透するのでしょうか?
それは、『経営トップの考えを示す制度』と『経営トップの考えを意識に刷り込む制度』の大きく二つです。経営トップは、まず考えを示し、各人の意識にしっかり刷り込んでいかなければなりません。
それぞれの制度には、次のようなものがあります。
(1)経営トップの考えを示す制度
①組織体制
②職能要件
③評価制度
④目標設定・管理制度
(2)経営トップの考えを意識に刷り込む制度
①賃金制度
②昇進・昇格制度
③退職金制度
④賞与制度
⑤表彰制度
つまり、まずは各人へ「何をして欲しいのか?」「何で評価するのか?」を示し、それぞれの成果に対して、信賞必罰で報いていくことが必要なのです。
〝期待理論〟という理論があります。「人間は、その行動が成果に結びつくことが期待できなければ、思う存分に動けない。また、その成果によって報酬または負の報酬が期待できなければ、思う存分に動けない」という理論です。
この理論に基づいて、構築されているのが、これらの制度です。人間の特性を考えると、このような解に行き着きます。
(船井総合研究所・橋本直行)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年2月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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