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ブログ・船井総研ロジ
第309回:求める人物像を明確にしよう
2015年8月28日
■明文化の方法
定着率を向上させるためには、「定着しそうな人を集める」ことが重要です。何を当たり前のことを、と思われるかと思いますが、教育体制や面談体制を整えたり、労働環境を改善する以前に、入り口の段階で自社に合う人を募集・採用することが必要だということです。
そのためにはやはり、自社がどのような人を求めているのか情報発信しないといけません。「求める人物像」をホームページに掲載している企業も増えてきましたが、改めて言語化・明文化しようとすると、なかなか考えがうまくまとまらず、難しいと感じるかと思います。
自社の理念やビジョン、社風、仕事内容から絞り込んでいくことがセオリーですが、次の五つの切り口で整理すると良いでしょう。(1)スキル(保有免許・資格、運転技術、専門性、知識など)(2)マインド(仕事に対する考え方、性格、価値観など)(3)能力(コミュニケーション能力、思考力、学力など)(4)属性(性別、年齢、地域、経験・未経験など)(5)勤務条件(給与、勤務時間/場所など)――です。とにかく思いつくだけ書き出し、その上でまとめ直してみてください。
■求めない人罪像
ご存知の方も多いかと思いますが、全国各地でリゾートホテルや温泉旅館を運営している星野リゾート様では「喫煙者は採用していません。面接時に必ず、喫煙の有無を確認させていただきます」と明確に打ち出しています。
このように、求めない人物像を掲示することも有効です。そのような人からの応募を排除できることはもちろん、そのような人と一緒に働きたくないと考えている人が安心して応募しやすくなります。
大阪のある運送会社様では、採用情報ページに満面の笑顔の社員と、そうでない社員の写真を対比して掲載されています。ホームページで発信する際は、文字だけでなく写真も掲載するとよりわかりやすくなります。従業員が定着しなくてお悩みの方は、求める人財・求めない人罪を改めて明確にしてみてください。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年5月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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