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ブログ・船井総研ロジ
第36回:「エコ商品」とは何か
2009年12月15日
最近、「エコ商品」や「カーボンオフセット商品」という言葉を聞くことが多くなりました。でも「エコ商品」って何を意味しているのでしょうか?また、どのように商品が開発されるのでしょうか?
まずは、「エコ商品」の定義ですが、我々は製品のライフサイクル、つまり原材料の採掘・製造・流通・保管・販売・使用・リサイクル・中間処理・最終処分までにかかる環境負荷コストを過去に開発された商品よりも削減した商品とします。
この「エコ商品」のマーケットについては、環境省が環境保全を考えた消費者の行動が環境に配慮した機器やサービスの需要や市場を誘発する「環境誘発型ビジネス」の市場として試算しています。環境誘発型ビジネスには「省エネ型家電製品」「低排出・低燃費型自動車」「環境保全型農業」「リース・レンタル・エコファンド」「観光関係」「その他」があり、2000年は10.5兆円、2025年には28.4兆円になると言われています。今後も環境関連法の整備、グリーン購入法、補助金制度、グリーンコンシューマーの台頭、環境技術などによりマーケットはまだまだ広がるでしょう。
ただし「エコ商品」の魅力というのは単に「環境に良い」というだけでは売れません。売れるためには、次の5つの条件を満たす必要があります。(1)エコを付加価値として考えた商品であること(2)境配慮の見える化(数値化)(3)デザイン性(4)価値/価格の明確化(5)わかりやすいプロモーションを挙げます。ここ数年間におけるヒットした「エコ商品」の代表例としてトヨタのプリウスがありますが、上記の5つがあてはまることはお分かりでしょう。
それでは売れる「エコ商品」を開発するためにはどのようにすればいいのか、次回以降に4つのステップに分けて解説します。
(株式会社船井総合研究所・黒川智玄)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は08年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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