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ブログ・船井総研ロジ
第204回:目的の明確化と効果の数値化
2013年7月17日
先日、ある物流会社のカイゼンコンクールに参加しました。チームごとに分かれての発表で、どのチームも素晴らしかったのですが、特にポイントだと感じた点は、以下の2点です。
まず一つ目は、5Sやカイゼン活動の目的とメリットを明確にされていた点です。船井総研には、弊社創業者の船井幸雄が提唱する「1:1.6:1.6の2乗の法則」というルールがあります。ただ単に仕事をしたときの成果(≒やる気)を1とすると、その仕事の目的や意味を理解した上でする場合の1.6倍になると説いています。
さらに、その仕事の企画段階から携わり、自発的に行ったときは1.6の2乗倍、つまり2.56倍の成果を得られるというルールです。ですから、その取り組みの目的や、それをすることによって得られるメリットが明確になっていれば、より成果に繋がりやすいのです。5Sやカイゼン活動について、現場スタッフ自身で話し合い、取り組みを決めると、最も効果が出やすく、また継続するでしょう。
そして二つ目は、効果を数値化されていたことです。その活動をしたことにより、「何秒短縮できたのか」「何歩動きが減ったのか」「何円削減できたのか」「何パーセント効率が上がったのか」「何平方㍍スペースを削減できたのか」というように、カイゼン活動を定性的だけではなく、すべて定量的に効果測定されていました。数字で表すことで、より時間や金額への意識を高めることができ、また、目に見えることで、取り組みへのモチベーションも高まるでしょう。
ぜひ5Sやカイゼン活動に力を入れられている企業様は、「目的の明確化」と「効果の数値化」を意識していただければと思います。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は12年12月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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