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ブログ・船井総研ロジ
第238回:信頼感を与える専門用語
2014年3月16日
先日、物流会社が主催する通販会社・ネットショップ向けセミナーに受講者として参加しました。荷主視点で参加したのですが、この会社に物流の相談をしてみたいな、と思わせるポイントがありました。
それは、物流自体の知識やノウハウが豊富かどうかと言うよりも、自社(荷主)の業界のことをよく知っているかどうか、ということです。
例えば、前述のセミナーで言うと、WMSだけでなく、荷主の受注管理システムについてアドバイスしたり、大手ネットショップや大手モールの動向について紹介したり、と通販会社自身も知らない内容を話されていました。
一参加者として感じたのは、「荷主業界知識≒物流品質」ということです。通販・ネットショップの方からすると、物流の難しいことはわからないけど、通販・EC業界のことをよく知っているということは、その通販物流の品質も高いのではないか、と感じるのです。
特に、荷主業界の専門用語を使うことで、一気に心理的距離が縮まり、安心感や信頼感を与えることができます。荷主業界特有の言葉を使うと、業界に対する知見を持っており、構造や課題についてよく理解していると感じてもらえるでしょう。
もちろん、それはセミナー時だけではなく、お客様との商談の場や打ち合わせ時でも同様です。反対に、避けるべきは、物流業界の専門用語です。当たり前ですが、お客様には伝わりづらく、理解してもらえず、敬遠されます。
ぜひ、自業界の用語はできるだけ平易に、荷主業界の用語は専門的に、ということを意識してください。また、普段から、荷主業界の専門用語や共通言語を身につけるべく、情報収集や研究に注力してみてください。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は13年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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