ある物流会社のホームページ実績を見ると、２０１３年１月時点では、スマートフォンからのアクセスは全体の１１.７％でした。それに対し、２０１４年１月は２６.９％と、１年間で２.３倍になっています。スマホ経由からのアクセスは毎月約１％ずつ増加しており、今後もこの傾向は続くと予想されます。

　このように近年、スマホからのアクセスが増えてきていますが、多くの企業はまだスマホに対応していないホームページではないでしょうか。そのため、ページビューや滞在時間、直帰率は、パソコンと比べ、軒並み悪い値になっています。つまり、スマホでは見づらく、問い合わせを逃している可能性があるということです。
　これからのホームページはやはり「スマホ対応」ということを意識して制作すべきでしょう。
　制作する際の注意点として、パソコンとスマホの大きな違いに、画面の大きさがあります。一度に目に入る情報も少なければ、クリックなどの操作性も劣ります。そのため、「できるだけクリックせずに、求めている情報に到達できるようにする」という導線作りが非常に大事になります。ページ階層をなくしたり、不要なバナーやリンクは省いたりすることで、目的ページへの誘導性を向上させる必要があります。
　また、表示までに５秒以上かかるページは極端に離脱率が上がるそうです。写真などを多用して、表示までに時間のかかる重いページになっていないか、チェックしてください。
　反対に、スマホの利点として、興味のある情報、求めている情報があれば、そのまますぐに電話で問い合わせができます。そのため、電話番号は目立たせ、各ページに表示させて、タップすると電話がつながるように設計しておくとよいでしょう。
（船井総合研究所・河内谷庸高）
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※記事は14年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。