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    第281回:車両メンテナンス費を見直そう

    2015年1月4日

     
     
     

    ◆このコストを見直そう
     余分なコストを削減し、利益を最大化することは、企業経営の基本です。読者企業様各社も日々、その活動に励んでいらっしゃることでしょう。そこで今回採り上げるのは、その中でも比較的効果の高い項目である車両メンテナンス費の削減手法です。
     私は、これまでにかなりたくさんの運送会社様を見てきましたが、ここにしっかりメスを入れている企業はそう多くなかったように思います。


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     ◆過去実績の分析
     車両メンテナンス費の削減を図るためには、まず実態を把握しなければなりません。これは何の改善を行うときでも一緒ですね。
     まずは、過去1年間の整備会社からの請求明細をもとに、支払い実績をメーカー別/車種別/車齢別/修繕・整備項目別に整理します。このとき、修繕・整備項目をできるだけ細かく抜き出すことがポイントです。
     そうすると、すでにここでビックリするような分析結果が出ることがあります。同じ車種・車齢でも、メーカーによって、まったくかかるコストが違う場合があるのです。特に、外国車は高くついてしまっているケースがあります。たとえ車両購入費は安く抑えられていたとしても、車両メンテナンス費が高くついて、トータル的には得をしていないといった結果が見えてくるのです。
     ◆見積もり依頼
     次に、トラックディーラーを含む複数の整備工場へ、改めて見積もり依頼をします。このときのポイントは、先に抜き出した細かい修繕・整備項目別の価格表フォームを車種別に作って、それを埋めてもらうようにすることです。メニュー別の価格を明確化することは、トータルコストダウンの第一歩です。
     そして今後は、基本的に修繕・整備の項目ごとに最低価格を提示している整備工場に委託するようにしましょう。
     ◆計画の立案
     いよいよ最終段階です。最後に、車番ごとに「年間メンテナンス計画」を立てます。車種別・車齢別、そして従事している業務の特性別に、部品交換などの標準頻度を決め、点検と併せてスケジュール化します。「何月に何をするから、いくらかかる」という整備の予定をバッチリと立ててしまいます。また、修繕・修理についても、過去の実績を基に予定・予算化しておいてください。
     このとき、併せてリビルト品やリユース品の活用を予算を抑える施策として改めて検討してもよいでしょう。
     ◆予実管理
     「年間メンテナンス計画」ができれば、後は、しっかりした予実(予算・実績)管理です。ポイントは、〝整備費〟と〝修繕・修理費〟は、分けて管理することです。前者は予防のためのコストであり、後者は対処のためのコストだからです。
     ですから、前者は予定通り使わなければなりません。反対に、後者は抑える努力をしなければならないのです。
    (船井総合研究所・橋本直行)
    ☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net
    ※記事は14年9月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

     
     
     
     

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    本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。

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