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ブログ・船井総研ロジ
第332回:採用ターゲット像を絞り込む
2016年2月5日
近年の人手不足の状況では、総花的なキャッチコピー・内容の求人広告は反応が非常に悪くなっています。ターゲットを絞らずに、とにかく少しでも応募数を増やすために、幅広いターゲット層に向けてアピールしても、逆に反響率は落ちるだけです。ハローワークでも求人広告でも、ターゲット層を明確にして、特徴を打ち出さないと人は集まりません。
■弱みと強みは表裏一体
たとえば、メーンの輸送貨物が自動車部品の運送会社では、訴求内容を徹底的に絞り込み、採用成果を上げられています。自動車部品の輸送なので、土日が休みの完全週休2日制で、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などは長期休暇と、年間121日も休みがあります。通常であれば、休みが多いと給与が低くなるため、人を集めにくいとマイナスに捉えがちです。しかし、同社ではそこを逆手に取り、しっかり休みを取りたい人向けに絞り、「最大11連休あり!」「家族や自分の時間を大切に使えます!」「計画的に旅行にも行け、予定もばっちりです!」といったキャッチコピーを打ち出しています。その結果、ターゲット層を明確に絞る前よりも、反響率が格段に向上しています。ドライバー職でもライフワークバランスを重視する人が増えてきましたので、時流にあった内容の求人広告といえるでしょう。
■ドライバーのシコウを把握する
ここでいうシコウとは、思考・嗜好・志向のことです。要は、どのような考え方で何を重要視しているのかということです。それを把握していないと、自社のどのようなことを訴求すればいいのか、見当違いになる可能性があります。まずは自社に勤めているドライバーのシコウを把握するために、個別面談、ヒアリング、社員アンケートなどで意見を吸い上げるところから始めるとよいでしょう。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は15年12月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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