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    第342回:業際市場の開拓

    2016年4月18日

     
     
     

     ライフサイクルが進み、市場が成熟すると、昔ながらの業界の垣根は低くなり、近隣業界からの参入やボーダーレス化が進みます。物流業界も、かつては、輸送は運送会社、保管は倉庫会社、荷役は荷役会社と、それぞれの機能ごとに会社が分かれていましたが、規制緩和などもあり、今では3PLのようにワンストップでの物流サービスの提供が当たり前になりました。つい最近で言うと「貨客混載」という動きがそれに当たるでしょう。2015年6月から試験的に、ヤマト運輸と岩手県北自動車が、路線バスで宅急便を輸送する「貨客混載」を開始しました。人と物を同時に運ぶ「貨客混載」で、路線バスの生産性の向上と物流の効率化を推進しています。今後、国交省は過疎地域などで「貨客混載」を認めていく方針を示しており、タクシーやトラックなどでも解禁する方向で検討が進んでいます。


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    ■際(きわ)にこそビジネスチャンスがある
     昨年、当社で開催しているロジスティクスビジネス経営研究会で、アートコーポレーションの寺田会長にゲスト講演をしていただきました。その講演の中で、業際市場のお話がありました。例えば、同社では引っ越しだけでなく、家電の販売・取り付け設置を行ったり、特殊車両を開発し、ペットや自動車も同時に運べるようなサービスを提供したりと付加価値をつけて業際市場を開拓してきました。今ではエアコンの販売だけで35億円もの売り上げになっているとのことでした。従来の業界の常識だけにとらわれていると、このようなビジネスに気づくことはないでしょう。まさに、際(きわ)にこそチャンスがあるのです。
    ■時流適応で業績を伸ばす
     タクシー業界でいうと、Uberの出現が、業界のビジネスモデル自体を変革する可能性があります。貨物でも、海外ではUberCARGOやUberRUSHというサービスがスタートし、今後、日本にもその流れはやってくるでしょう。
     このような業界の変革期に、「違法だ、邪道だ」と否定するよりも、いち早く新しいルールに適応した企業が大きく売り上げを伸ばしています。すべての業種・業態で、ライフサイクルが進むと業際のボーダーレス化が起こるので、時流適応でビジネスチャンスを見極める必要があります。
    (船井総合研究所・河内谷庸高)
    ☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net
    ※記事は16年2月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

     
     
     
     
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    船井総合研究所

    本コーナーでは、船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループによる リレー連載を掲載します。

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