プロの仕事には、自分達にとっては当たり前でも、顧客には感心・
感動されることが、意外に多くあります。
古い話になりますが、アサヒビールは、鮮度管理の徹底ぶりを訴求
ポイントとしてスーパードライを売り出し、マーケットシェアを
一気に奪いました。
その後、ある競合メーカーの方が、次のように言うのを聴きました。
「どの会社も、あれくらいの鮮度管理はやっていた。アサヒビール
だけが、それを言ったから勝てた。言った者勝ちだ」
この発言の主旨が妥当かどうかは、私には判りません。
しかし、いずれにせよ、鮮度管理が徹底されていると、消費者に
初めて認識されたビールであることは、間違いないでしょう。
自社の商品の差別化ポイントを訴求するのは当然ですが、「プロに
とって当たり前でも、顧客は知らないスゴイこと」はないかを発見し、
訴求することも、有効なマーケティング戦術です。