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  • ブログ・高橋 久美子

    第389回:アドバイスしない。解決策も提示しない。

    2019年2月18日

     
     
     

     トラック20台以下の運送会社のためのアドラー心理学について話を続けていきます。人との関わり方は、大きく分けると4パターンに分けられます。

     

     1自分を見ている、2相手を見ている、3相手の目線の先を見ている、4俯瞰で見ている

     あなたは普段、どんな目線で相手と関わっているでしょうか。

     今日は、3の「相手の目線の先を見ている」について解説します。

     「最近、調子どう?」という質問に対して、相手が「〇〇で××なんです」と答え始めます。3の関わり方は、この時に「話している相手を見る」のではなく、「相手が話している〇〇や××を見る」というスタンスです。つまり、相手が見ている世界を一緒に見るイメージです。「相手の目線」ですから、文字通り、相手がずっと遠くを見ていたら、同じ方向を見てみます。何か思い出しながら、上のほうを見ていたら、一緒に上のほうを見てみて下さい。考え込んで下を向いてたら、一緒に下を向きます。「へー、そうなんだ〜」「えー、それって、どういうこと?」「ふーん、そうなんだ〜」と、あいづちを打ちながら。

     こうすることで、どんどん、相手の話を引き出してあげることができます。

     重要なことなので繰り返しますが、「相手を見る」のではありません。「相手が見ている世界を一緒に見る」のです。ちょっと違いがわかりにくいですが、この2つは全然違いますので注意が必要です。「相手を見る」と、自分が評価・分析されているように感じてしまうのですが、「相手の目線の先を見る」と、寄り添い理解されている感じがします。

     もちろんここでは、相手が話していることを評価したり、分析したり、それについてアドバイスしたりは一切しません。ここですべきことは、「アドバイスすること」でも、「問題をあぶりだすこと」でも、「解決策を提示すること」でもありません。ただ「聞くこと」であり、「相手の目線の先を一緒に見ること」なのです。

     さて、ここまでで、3つの関わり方を解説してきました。

     「最近、調子どう?」と、同じ言葉で質問したとしても、それを聞く時の「あなたの関わり方」によって、話し手の感じ方がまったく違うということがわかったでしょうか。

     あなたは、今までどんな関わり方をしていましたか? 自分の関わり方の傾向を思い出してみて下さい。もし、1や2の関わり方をしてきたという人は、ぜひ、3相手の目線の先を一緒に見る、という関わり方をしてみて下さいね。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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