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  • ブログ・高橋 久美子

    第405回:おいしいハンバーガーをマクドナルドより低価格

    2019年7月1日

     
     
     

     さて、あなたの会社は、どれくらいの事業規模でしょうか? 実は、「スペックではなく、人で選ばれる時代」は、小さな会社にとって好都合な時代とも言えます。

     

     なぜなら、価格やスペック勝負だった時代には、小さな会社がどんなにがんばったところで、人・モノ・金・情報といった経営資源量が潤沢な大手に勝つことができなかったからです。例えば、低価格で優位性をとっている企業の例は、マクドナルドやユニクロなどが挙げられます。コストリーダーシップ戦略は、薄利多売でなければ利益を確保できません。ですから、基本的には経営資源の強い、業界における「マーケットリーダー」に有効な戦略なわけです。

     例えば、小さなハンバーガー店が、こんな理念を掲げたらどうでしょうか。

     「素晴らしい原料を使った、おいしいハンバーガーを、マクドナルドより低価でお客様に提供したい!」

     一見すると、耳に心地いい素晴らしい理念に聞こえるのですが、ビジネスとして成り立たないのは目に見えていますよね。

     『小さな会社は、決して、価格勝負に出てはいけない』

     これは、ビジネスの鉄則です。ところが、小さな会社でありながら、「あそこよりも安くします」という訴求をしてしまう会社が少なくないわけです。

     先のことを考えたら、無理なことなのに、どうして「安くしまう」と言ってしまうのでしょうか。なぜなら「安くする」以外、考えつかないからです。もう少し厳しい言い方をすると、「考え付かない」というよりも「考えていない」と言った方がいいかもしれません。

     しかし、これからは「スペックの時代から人の時代」へ人々の価値観が徐々に移行してきています。今まで「安くする」だけの訴求しかできなかった企業は、いよいよ苦戦を強いられることになります。

     しかし、そういう意味では、スペックでは大手に勝てなかった小さな会社にも、勝算がある時代になったと言えるわけです。

     経営資源量での勝負ではなく、「人」での勝負です。「一人の人間」対「一人の人間」です。むしろ、大手の雇われ社長よりも、熱い思いを持って創業した中小企業の創業社長のあなたにこそ、勝機があると言えます。

     「スペックではなく、人で勝負する時代」

     さて、それではいったい、「人で勝負」とは、どんなふうに勝負すればいいのでしょうか。これは、ズバリ「アウトプットする」ということです。どんな方法で、どんなアウトプットをすべきなのか、次週、もう少し詳しくお伝えしていきます。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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