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  • ブログ・高橋 久美子

    第406回:中身で判断してくれよ

    2019年7月8日

     
     
     

     小規模の企業にこそ有利な「スペックではなく、人で勝負する時代」︱︱この時代は、特に「アウトプット」が重要になります。

     

     「全国に向けて発信する」。数年前なら、これは大手にしかできない戦略でした。なぜなら、発信には膨大な広告費がかかったからです。ところがSNSの発達で、今や小さな企業どころか個人規模でも、お金をかけることなく、全国にいくらでも発信できるようになったわけです。

     例えば、同じように素晴らしい理念を掲げ、安全運行を誠実に行っている運送会社だったとしても、その事実を「どのようにアウトプットしているか?」によって、世の中の評価が分かれてしまいます。同じように素晴らしいものを持っている会社でも、「アウトプット」が「うまくできているか、いないか?」によって、新規荷主の獲得や、既存荷主との運賃交渉、さらには求人状況や、そして、場合によっては金融機関の審査に至るまで、大きな差が出てしまうというわけです。

     「中身で判断してくれよ!」そう思う気持ちは、よくわかります。しかし、考えてみて下さい。例えば、あなたがどんなに心の優しい人でも、「俺は、優しいぞ」と思っているだけでは、誰にもあなたの優しさを理解してもらうことができません。実際に、他人に優しい行動をしている人だけが、「あの人は優しい人だ」と周囲に認識され、その結果の現実ができていきます。

     つまり、「中身がどうか?」は、その中身をアウトプットしなければ、誰にも判断してもらえない。ここがとても重要です。

     外見だけを見て、その人の素晴らしさがわかればいいのですが、残念ながら我々は、それほど正しい見極め能力を備えていません。会社についても同じです。ですから、今までは、その会社が持つ過去の実績や事業規模、信頼できる知人の紹介という要素が安心材料でした。しかし、これでは「実績・資本・人脈」を持っていない小さな会社は徹底的に不利でした。

     ところが、現代は、無料の発信ツールを活用することで、これらの要素を持ち合わせていない小さな会社でも、自社の素晴らしさや自分の理念を広くアウトプットできるようになったというわけです。つまり、アウトプットを制することで、「実績・資本・人脈」などを持ち合わせない、小さな会社でも、有利に戦える時代になったということです。中身に自信があるのなら、なおのこと、アウトプットする必要があるわけですね。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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