さて、先週に引き続き、なまけ者でも、今までの10倍早く仕事が終わるようになる、「行動リストの書き方」について、お話していきます。

　「○○の業者を探す」「○○を検討する」「○○について話し合い」などのような書き方が、間違った書き方だということをお話しましたが、これらの、どこがいけないのか？あなたも考えてみてくれたでしょうか。勘の良いあなたは、もしかしたらこの言葉を数回見直すうちに、なんとなく答えがわかったかもしれませんね。
　例えば、行動リストに「○○の業者を探す」と書いてしまうと、「探す」という行動はできるのですが「業者の決定」まではできない事が多いのです。その結果、明日の行動リストにも「引き続き、○○の業者を探す」と、今日と同じ行動を書くことになってしまいます。もしかしたらあなたにも、同じような経験があるのではないでしょうか。
　「○○を検討する」も、同じです。「検討」はするのですが、結果が出ないのです。「話し合い」も、同じことがいえます。「行動リスト」に、このような書き方をしてしまうと「探す」「検討する」「話し合う」こと自体が目的になってしまいます。ですから、時間を使った割りに成果が出ず、結局、また同じ行動を翌日のリストに組み込むことになってしまうのです。
　実はこれは、私たちの脳の仕組みに深く関係することなのですが、「探す」「検討する」「話し合う」のような書き方をすると、私たちの「脳みそ」は、書かれたこと自体が目的だと判断してしまうのです。脳のことを詳しくお話するのは、今回は省略しますが、この脳の仕組みをうまく利用することによって、10倍早く仕事を終わらせることができるようになります。
　私たちの脳は、リストに書いてある事自体を目的だと判断して、それを達成しようとするわけです。ですから、リストに書くときに「達成したいこと」を具体的に書けばいいということになります。
　例えば、「○○の業者を探す」ではなく、「○○の業者を２社選ぶ」と書き換えます。「○○を検討する」というのも、「○○を、どっちにするか決める」など、具体的に得たい結果に書き換えるのです。
　信じられないかもしれませんが、このように書き換えるだけで、今まで「探した」や「検討した」だけで、無駄に過ごしてしまっていた時間を大幅に短縮することができます。「行動リストの書き方を変えるだけ」です。１円もかかりませんし、すぐに実践できることです。あなたも今日から、ぜひ試してみてください。あなたからのうれしい報告を待っています。
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