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ブログ・高橋 久美子
第218回:変化する「人々の価値観」
2014年5月12日
これからの時代に生き残る三つのキーワード「公開する」「シェアする」「理念を語る」。ここからは、三つめの「理念を語る」について話をしていきます。
この話をする前に、時代の変化とともに「人々の価値観」が、どのように変化してきたのかを見てみます。なぜなら、人々の価値観の変化を見ることで、我々中小企業が何をすべきかが見えてくるからです。
1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が『三種の神器』と喧伝されます。1960年代半ば、いざなぎ景気時代には、『3C』として、カラーテレビ・クーラー・自動車が普及します。もちろん、これらの製品を作るための工場が必要で、作った製品を販売するための流通が重要なのですから、日本全国でトラックが引っ張りだこになりました。
この時代に、人々が価値を感じていた対象は、もちろん「物」です。「物」を購入できることが、すなわち、幸せな家庭の象徴でもありました。この頃のキーワードは、あのチョコレートのCM「大きいことはいいことだ〜!」これに象徴されていると言っていいでしょう。
この時代に、中小企業のすべきことは何だったのかというと、ずばり、「商品の陳列」と「商品の簡単な説明」です。この時代は、インターネットなどはありません。ですから、とにかく、お客の目に見える場所に商品を「陳列」することが重要でした。しかも、同じ商品の種類は多くありません。ですから、商品説明は簡単でOKでした。
店員さんが接客そっちのけで、お店の商品のテレビを見入っていても、さほどクレームが入ることもありません。物が重要な時代は、物を提供する側のほうが優位な立場にあったのです。このように、物がなかった時代は、みんなが「物」を欲しがり、物を所有することに価値を感じていました。
しかし、物が行きわたり始めると、人々の価値観は別の方向へシフトし始めます。同時に、中小企業がすべきことも少しずつ変化してきます。
次週は、もう少し現代に近づいて、人々の価値観の変化と、それにともない変化した中小企業のすべきことを見ていきます。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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