いつもこのコーナーを読んでくれているあなたは、おそらく、勉強熱心な経営者なのだと思います。今からおよそ１０年以上前になりますが、私も、自社の運送会社の売り上げを上げようと、今のあなたと同じように、毎日、必死に勉強をしていました。
　どうすれば、既存便の運賃を上げてもらえるのか、どうすれば、利益の出る新規便を獲得できるのか、どうすれば、まじめなドライバーを採用・育成できるのか、会社の経営に役立ちそうな情報は片っ端から購入し、勉強に明け暮れていました。
　もちろん、勉強するだけでは結果が出ませんから実践もしていきました。あの当時の行動が、確実に、今の私につながっています。振り返ると、一つひとつ階段を昇ってきました。

　今、当時の私と同じように、会社のために学び、実践しているあなたに、心にとめておいてほしいことがあります。
　ノウハウを学び、実践を繰り返していけば、結果が出ていきます。しかし、ほとんどの人が、ある時、頭打ちになります。超えられない壁が現れ、次のステージに進めなくなるのです。そして、９９％の人が、「新しいノウハウを探す旅」に出てしまいます。
　私が、本格的にマーケティングのノウハウを学び始めてから、既に１０年以上が経過していますが当時、一緒に学んでいたメンバーの中にも、「新しいノウハウを探す旅」に出てしまった人が多くいます。
　その結果、彼らはどうなったのか？　１０年以上経った今もなお、同じ壁を超えられずに、新しいノウハウを求めてさまよい続ける、「ノウハウジプシー」になってしまっています。
　自分にぴったり合ったノウハウを探し求め、新しく見えるものや、「最新の」と冠がつくものに次々に飛びついて、「今度こそは」と、大きな期待をかけるのですが、結局は、同じ結果になる。そんなことを１０年も繰り返して、疲弊しきっています。
　実は、結果が出る人と出ない人には、明確な違いがあります。多くの時間をかけて、この違いをわかりやすく体系化したものがあります。来週は、この違いについて詳しくお伝えしていきます。