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  • ブログ・高橋 久美子

    第313回:生き残り戦略を学んではいけない理由とは?

    2016年2月29日

     
     
     

     中小運送会社の経営者に「生き残りのための戦略を教えてください」と、言われることがあります。また、巷にも「生き残り戦略」という題名のセミナーがあふれています。しかし、2016年以降、中小運送会社の経営者は「生き残り戦略」を学んではいけません。どういうことか詳しくお話ししていきます。
     多くの人は「生き残り(継続)」と「倒産」を比較したときに、「生き残り」の方が良いことだと思っています。しかし、今後は必ずしも「生き残り」が得策とは限りません。なぜなら、生き残った企業の「二極化」が、ますます進んでいくからです。「大きく儲ける一部」と「存続してはいるものの、まったく利益を出すことができず、かといって事業を打ち切る決断もできずに、ただ生きながらえるだけの大多数」とに分かれることになります。こうなると、虫の息の生き残りよりも、かえって退くべき時期に撤退の道を選ぶほうが、将来的に正しい選択になる場合もあるわけです。
     例えば、登山では誰もが山頂を目指します。しかし、最大の目的は「無事に下山すること」です。無茶をして遭難してしまっては、何の意味もありません。常に下山のための食糧や体力を考慮しながら山を登ります。


     経営も同じです。「継承」「売却」「閉業」など、いくつかの下山ルートがあるわけです。ところが、中小運送会社の社長は、いよいよ遭難するまで下山を考えない人が多すぎます。好きで山登りを始めたのに、「下山したくてもできない」という状況は一番辛いことです。
     体力があるうちに一度、下山ルートについて、しっかり考えておくことをお勧めします。なぜなら、当面の間は、業界の状況が改善に向かうとは考えにくいからです。
     話を戻しますが、その状況を理解したうえで登山を続行するのであれば、ただ「生き残る」だけでは意味がありません。二極化の「大きく儲ける一部」に入る必要があります。こんなことを言うと「儲けはそこそこでいいので、安定経営ができれば」という声が聞こえてきそうですが、それが望めない時代だということを理解する必要があるのです。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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