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  • ブログ・高橋 久美子

    第431回:個人資産の棚卸し

    2020年1月20日

     
     
     

     今年も終わりに近づいてきました。と言っても、12月は繁忙期で「1年を振り返る」なんていう気分になれない人も多いかもしれません。また、我々経営者にとって「1年の締めくくり」は、年末というよりも決算期。「1年の成果」は、決算書を見れば明らかですね。

     

     ですから、年末は「会社の数字」ではなく、「自分自身の成果」を振り返ることをお勧めします。

     特に、これからの時代に向けてお勧めなのは「個人資産の棚卸し」の作業です。

     棚卸し資産として計上されるのは現金預金・有価証券などの流動資産や、土地建物や車両などの固定資産ももちろんですが、個人の資産として新たに計上してみて欲しいのは、目に見えない、あなたの「内面」の資産です。

     ご存知のように現金預金や有価証券は「流動資産」に分類されます。一方、土地建物や車両は「固定資産」です。別の言葉で言い換えれば「流動資産」=すぐに現金化できる資産。「固定資産」=現金化するにはちょっと時間がかかる資産となります。もっとシビアに見ると、固定資産は「現金化できるとは限らない資産」とも言えます。

     さて、これに対して「内面にある資産」はどうでしょうか。「内面にある資産」とは、あなたの経験や知識、スキルなどです。

     今までは、これらの資産は「いつか役に立つ」「いざという時に自分を助けてくれる」というように、価値が実感しにくい資産でした。ところが、ここ数週間にわたって、ご説明してきたように、価値観が多様化した現代だから、これからの時代は、この「内面にある資産」が現金化しやすい時代になります。いえ、なるというよりも、すでにそうなっています。

     現金化する方法も、手軽で、あらゆる方法を個人で選ぶことができます。

     貯金の額や、年収や、今、持っている資産の額は、確かに融資の際の銀行査定には役立ちます。

     しかし、この先の見えない時代に、「いくらお金があったら安心」ということがありません。だからこそ、日本全体が閉塞感を抱え、長期的なデフレから脱却できずにいるわけですね。

     金融資産を種に、新たな資産を産みだせる仕組みを作っている人はいいのですが、大部分の人は資産を保有することで、逆にお金を減らす状況になっています。

     一方、「内面の資産」のいいところは「使っても減らない」ところです。それどころか、レバレッジがかかって増えやすくなります。あなたが今まで貯めてきた「内面の資産」を、ぜひ、年末に書き出してみて下さい。この1年で、内面資産は増えましたか? そして来年は、その資産を現金化してみてはいかがでしょうか。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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