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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(39)営業改革実践シリーズ7

    2014年1月17日

     
     
     

     ?生き残りを賭けた闘い事例



     A社は、車両台数35台の中小運送会社。「食品」「日用雑貨」「鋼材」「引っ越し」「倉庫業」と多岐に渡り業務をこなしていた。A社も、ここ数年のデフレ不況の影響で、「運賃値引き」「荷主企業の倒産」「荷主のために建設した倉庫に荷物が入らない」といった状況に陥っていた。そんな中でA社社長は必死に営業を行うが実を結ばない。そしてA社社長は、今までのような配送業務、既存のサービスは荷主企業にとって当たり前であり、それ以上の高サービスを提供しなければ、仕事獲得どころか荷主企業に満足感さえ与えられないことに気付く。

     A社社長は自分の息子をはじめ、妻、従業員、得意先に至るまで?運送にかかわる業務で気付いたこと?が何かないかと聞き回った。そして、ドライバー1人の情報がビジネスチャンスとなる。

     「建築現場で周辺に建物が多く、大型車が建物の角を曲がれず、建築資材を搬入できずに困っているのを見た。今は、そのビルは建てられているが、どのように搬入したのだろうか?」という話をしてくれた。

     そしてA社長は、大型車が入り込めない、ビル街や民家が密集した地域に対し、4トンユニック車2台を活用し、2回に積み分けて搬入する方法があることに気付く。これをもとに建築資材を扱う企業へ営業展開することを決意。以来、月に3、4件こういった民家の密集地域への搬入に関する相談を受けるようになった。

     現状、売り上げはまだまだである。しかしA社社長は、「今までは荷主企業側から仕事を依頼されて対応するだけだったが、自社で新しい業務を創り、?情報?という形のないものから自分自身が思い描いた業務を形にできたことが大変嬉しかった」と言う。A社社長の挑戦はこれからである。従業員のちょっとした疑問をビジネスチャンスに変える姿勢を見習わなければならない。この不景気の中にも、たくさんのビジネスチャンスはある。

     第一線でハンドルを握っているドライバーこそ、荷主情報・危険場所情報・小さな疑問からの営業情報まで全身で感じているはず。その情報を引き出す仕組みがあるかないかがチャンスを創る。どんな小さなことでも一人ひとりの社員とのコミュニケーションの中から生まれてくる会社こそ、成功する会社である。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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