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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(81)経営活性化シリーズ30

    2014年11月20日

     
     
     

     (30)労務管理意識を高める



     収益を確保するために、ドライバーには車両稼働の面で厳しい運行を組まざるを得ない場面が多々出てくる。そこで気になるのは、「労務管理面の足元を固めること」である。厳しい外部環境に対して営業力や車両稼働の配車努力で対抗していくと同時に、内部での闘いに巻き込まれないように日頃からリスク管理しておかねばならない。

     中小運送業でよくある例として、退職して数か月たってから未払い残業代などの請求や申し立てが一人でも入れる労働組合や弁護士から届く、というのがある。

     このような場合にまず、最初に確認することは、?退職届を確実に回収・保管していること?退職時の合意書を確実に回収・保管していること?雇用時の契約書が適切に保管されていること?雇用契約書の内容に沿って、勤怠管理(出勤?帰社まで)がされていること、以上の4点である。

     しかし、退職届が回収できていない、そもそも雇用契約書もないという会社も少なくない。退職したドライバーが「私は会社を辞めたつもりはありません。退職届も出していません」「辞めさせるなら会社都合で辞めさせて下さい」などと発言することもある。そういう時に退職届や合意書をしっかり回収・保管できており、勤務中の勤怠管理もできていれば、堂々と対峙していくことができる。これらがないと即座に会社が不利になるとは断言できないが、今後の話の進め方を考えると決して良いとは言えない。

     労務管理面のトラブル発生時に思うことは、「後悔先に絶たず」である。トラブルが発生してからでは遅い。経営管理者が営業や売り上げ確保に気を回せずにこうした内部のトラブルに時間が取られるだけでも見えないお金が無駄に発生しているのである。

     これから、運送業の経営はさらに厳しくなっていく。自車を保有して利益を上げるのは至難の業である。そのうえ、労務トラブルも抱えて事業運営していくことは、会社の元気を奪っていくことになる。「日々の実務が忙しい」は言い訳である。運送業は労働集約業種である。人中心である。それだけに人に関する悩みは次々とやってくる。カラスの鳴かない日はあっても、人のことで悩まない日はない程である。「後悔先に絶たず」を胸に秘めて、特に前記の4点はしっかりと実施し労務管理の足元を固めてほしい。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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