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  • ブログ・野口 誠一

    第57回:倒産防止第7条・良質の人脈をつくる

    2004年6月26日

     
     
     

     「再起の条件15か条」の第7条は、「良質の人脈をつくる」である。一口に人脈と言っても「上」「中」「下」の3段階がある。良質というからには当然「上」でなければならない。では、何をもって「上」となすかと言えば、その人脈が自分を高めてくれるかどうか、それが唯一のモノサシである。
     一般に経営者が、「人脈が広い」とか「人脈に恵まれている」などと言うときの人脈は、必ずしも良質の人脈とは限らない。困っているときに顧客を紹介してくれたり、資金を貸してくれる人脈は確かににありがたいが、それだけをもって良質となすわけにはいかない。安易にその場をしのいだがために、かえって傷口を広げたり、苦境を長引かせるケースも多々ある。そのあたりを的確に判断し、本人のためにならない手は差し延べない、というのが良質の人脈である。


     経営者の中にはイエスマンや追従組、融通手形を切り合う仲間などをもって人脈と勘違いしている向きも少なくないが、これは「下」の人脈、というよりただの取り巻き、悪友にすぎない。一方、飲み仲間、ゴルフ仲間、接待時間などはせいぜい「中」止まりである。この「中」の特徴は、同程度レベルの者が群れるところにある。それだけに、得るものも与えるものもないと言っていい。
     自分の感性、能力、人間性を高めたいと望むなら、自分よりレベルの高い良質の人脈が必要になる。私が常々「師匠をつくれ」というのもそのことにほかならない。良質の人脈をつくり、保つには、素直な心と謙虚な態度、そして何よりも、自分の知的インフラを強化する不断の努力が求められる。その努力が良質の人脈に揉まれながら自分を高め、器を広げていく。それが経営にはね返ることは言うまでもない。経営者の器が会社の運命を決定するからである。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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