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  • ブログ・鈴木 邦成

    戦略構築の重要性

    2008年8月12日

     
     
     

    北京五輪の感動
     テレビで五輪中継を観戦される方も多いのではないでしょうか。水泳の北島康介選手の金メダル獲得による五輪連覇は偉業といえるでしょう。水泳界は今年、「着ると早くなる水着」が話題になりました。今回の北京五輪では「波が立ちにくく泳ぎやすいプール」である高速プールも注目を集めています。水着やプールのイノベーション、絶え間ない技術革新と時代の波に適応していくことが企業経営と同様にスポーツ競技にとっても強く求められているわけです。
     また、バドミントンでは「オグシオ」は残念ながら敗退してしまいましたが、末綱・前田ペアが中国ペアを破る殊勲をあげました。日本選手、各国選手の今後のさらなる活躍を期待いたします。
    日々の実務と企業戦略
     スポーツにも企業経営にも戦略が必要になります。
     ただし、「企業戦略」、「物流戦略」といった場合、実務家には日々の実務よりも軽く捉えられることもあるのではないでしょうか。極端にいえば、「日々の実務は長い経験、熟練が必要だし、現場の工夫で改善も進む。そうしたプロセスを想定し、体験し、修得するのに時間もかかる。しかし、戦略というものは紙と鉛筆を持って机の上で考えるだけだ」と考える方もいるのではないでしょうか。
     しかし企業が自らの立ち位置を決めるということはきわめて重要なことです。企業経営の方向がどこを向いているか、きちんと企業のビジョンを定めているかなどでその業績の伸びが大きくことなることがあります。
     「実務関連のさまざまな技術、技能などの企業情報は結局、マスコミや関係者などを通じて外部に知られることになり、やがて追従されることになるが、どのような方向に企業を持っていくかという戦略ポジションは簡単には真似できない」というわけです。
     たとえば、ある優良企業の企業システムを見習って、日々のオペレーションの最適化、改善を進めることは決して不可能なことではないでしょう。近年は物流改善などについても多くの良書も出版されています。雑誌の特集なども多いし、セミナーも盛況に行われています。
     けれども、日々の業務以上に長期的な視点からどのようなビジョンを持って企業経営が行われているかということが、その企業を理解する本当のカギとなることが多々あります。そうした戦略ポジショニングはその当初、「外部にはよくわからない」ということがあります。その全貌が外部に見えてくるのには時間がかかるが見えてきたときには競合他社にとっては、手遅れとなるということが多いようです。たとえば「本業に経営資源を絞っていく」とか「本業のみならず周辺業界でのベンチャービジネスを強化する」など、企業の方針、ポジショニングなどが重要になってくるのです。どのような立ち位置をとり、自社のポジションを固めるためにどのように戦略を進めていくかを入念に練り上げた企業が市場競争から一歩抜け出す可能性が高くなるというわけです。
     スポーツでも各選手、チームが自らの立ち位置、ポジション、さらには将来のビジョンを十分に理解し、それを強化することを念頭にトレーニング、実践を重ねれば、実力を最大限に発揮できることがあるでしょう。企業経営に通じる面も多々、あるように思えます。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    鈴木 邦成

    物流エコノミスト・日本大学教授
    国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
    欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
    国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

     
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