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運送会社
岡野商店 2つの新たなスタート、新社長就任と新社屋稼働
2021年4月16日
岡野商店(広島県山県郡北広島町)は、昨年12月に岡野元宣氏(44)の新社長就任と、新社屋の稼働という2つの新たなスタートを切った。社長は「今後も古い常識にとらわれない経営に励みたい」と力強く話す。
以前から南に3キロほどに移転した新社屋は2階建てで、車両の整備場も完備。同社は大手特積み事業者の協力会社で、幹線輸送がメインのため大型車やトレーラも多い。旧社屋は小学校に隣接していて、事故の懸念があったことや、事業拡大に伴って手狭になったことから移転を決めたという。
3代目を継いだ元宣社長は、泰宣会長の長男。学校卒業後、同社のSS事業部門に10年ほど従事。運送部門では労務管理を中心に経験を積んできた。
2年ほど前にシフト制度を導入。ドライバーごとに1か月の運行日程を組み、休日をいつ取れるかを見える化。また、荷主の理解を得て積み込みの専従者を配置したことで、ドライバーの労働時間を削減。これらでドライバーの定着率が改善した。「ドライバーが終業後や休日などプライベートの時間をきちんと確保できるようになった」という。
加えて給与の平均化も進めたことで、人材の定着だけでなく新たな確保にもつながっている。女性ドライバーは現在4人いるが、「どうしても乗りたいと事務から乗務に変わった者もいる」という。
社長は「若い人にもチャンスを与えたい」と方針を掲げる。「特にトレーラは経験豊富なベテランを乗せる雰囲気があるが、若くても本人が希望すれば免許取得費用も補助して、どんどん乗せたい」と話す。実際、同社のトレーラ運転者の最年少は25歳。当初は社内で反発もあったというが、今では重要な人材に成長したという。「やる気がある者には良いポジションを与えるべき」と熱く話してくれた。
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