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    案件を共有する提携ネットが発足

    2009年10月21日

     
     
     

     物流事業者同士が案件を共有するネットワークが発足―。阿南自動車(明宗寅社長、長野県松本市)、トレードトラスト(宮澤寬社長、静岡県浜松市東区)など10社は、軽貨物を柱とした物流業務全般を広域で提携する新組織「日本Kデリバリーネットワーク」を発足させた。
     配送業務だけでなく保管や物流加工などを全国ネットワークで展開。参加各社は、これまでエリアや規模、業態の「壁」によって1社で受注できなかった広範囲の業務の獲得を目指す。 


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    池田久美子会長
     7日に名古屋市中村区で第6回会合が行われ、会則やロゴ、初代役員などを決定。初代の会長にシージェイユニオン(愛知県岡崎市)取締役の池田久美子氏、副会長に荷主企業であるプロモ(東京都立川市)から梁川恵央氏が就任した。すでに組織のホームページを開設しており、窓口となる事務局は東京都立川市に置く。役員の任期は1年、運営費は会費制とした。
     立ち上げ時点の参加企業は東京都から兵庫県までをカバー、保有車両数の合計は1000台を超えるという。それぞれが担当エリアを持ち、軽貨物から大型トラック、保冷車、倉庫などの特徴を生かし合う。当初は東京・名古屋・大阪の3大都市圏を中心に展開するが、空白エリアの参加事業者を募り、全国ネットワークを早期に完成させたい考え。
     今後は毎月1回程度、会議を開き、案件の共有やサービスレベルの向上を図るための情報交換を綿密に行う。池田会長は「スケールメリットによって、これまで受けたくても受けられなかった仕事を断らずにすむ。他ではできない、きめ細やかなサービスを展開できるエリアを拡大させていきたい」と話している。
     このほかの主な参加企業は次の各社。ドリームサポート(三重県松阪市)▽トータルロジシステム(兵庫県西宮市)▽寿宅配便(名古屋市西区)▽中部サポート東海(岐阜県海津市)

     
     
     
     
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