-
運送会社
辻本運送 天理市に新倉庫を開設
2021年6月11日
【奈良】辻本運送(辻本廣行社長、天理市)はこのほど、同市に新倉庫を開設。2018年に開設した天理南倉庫に隣接するもので、営業許可が下りて4月1日から稼働を開始している。
新倉庫は平屋建ての2棟からなり、「天理南倉庫A棟」が床面積約600坪、「天理南倉庫B棟」が同約300坪で合計約900坪。天理南倉庫と同様に食品や飲料をメインに扱う常温倉庫のため、空調を完備し、壁には断熱材が入っており、庫内の温度が30度以上に上がらないように設定されている。また、熱がこもらないように天井を高くして8mの高さを確保したほか、鳥害対策など衛生管理も徹底されている。
新倉庫と天理南倉庫(床面積約1000坪)、さらに2010年から稼働している天理中央倉庫(同約800坪)を合わせ、同社が保有する倉庫の総床面積は約2700坪に達した。
「もともと天理南倉庫の奥の土地も購入していたので、どのタイミングで開発を始めるか模索していた」と振り返る辻本健治専務。2019年の社内の忘年会で、辻本社長が従業員に対して新倉庫を開設することを発表。その後に発生した新型コロナウイルスは全くの想定外ではあったが、「じっとしていても仕方がない。動くだけ動こう」(辻本専務)という強い意気込みで、昨年8月に地質調査をスタート、同10月から着工し、今春に竣工した。
もともと運送主体であった同社だが、2010年に本社の移転に合わせて天理中央倉庫を構え、倉庫業をスタート。1件、2件と営業で回って顧客を増やしていった。その後、倉庫業も軌道に乗り、2018年に天理南倉庫を建てた。食品をメインに扱う天理南倉庫は十分な広さもあるので、「荷主企業の方からお声掛けいただくこともあり、現在順調に稼働している」という。
今回の新倉庫稼働に伴い、リフトマンを増員。さらに今後、「トラックに乗っている高齢ドライバーが、安全のため、また長く働けるためにトラックを降りてリフトマンに配置転換することが出来るような流れも作っている」。また、ドライバーが作業しやすいように、荷捌きスペースや屋根を十分に確保し、倉庫内は一方通行にして安全性も配慮。待機スペースも広く、「ドライバーが安心して、気分的に楽に作業してもらえることにこだわった」。
「今回の新倉庫の稼働で、地元に少しでも貢献できたかなと思う。今後、万一の災害等が起きた際には、一時的な避難場所としても活用していただければ」と話す辻本専務。「感謝の気持ちを持って、お客様に対しても、社員に対しても、そして地域に対しても、これからさらにどう還元していくべきかを考えていきたい」と力強く語る。
◎関連リンク→ 株式会社辻本運送
関連記事
-
-
-
-
「運送会社」の 月別記事一覧
-
「運送会社」の新着記事
-
物流メルマガ