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運送会社
石鳶機設 安全への取り組み、車両にバックカメラを装着
2022年9月9日
精密機械や工作機といった産業機械などの重要物全般業務を得意とする石鳶機設(石原栄治社長、大阪府大東市)では、タダノ製OC―350Nクレーンにアールアンドピー(山下満社長、同市)のバックカメラを装着し、安全な構内作業に大きく貢献している。バックカメラだけでなく左のミラー下にもカメラを取り付けているのは、石原社長のあくなき安全性の追求の1つだ。
アールアンドピーが取り扱うカメラシステムは多様な車種に対応し、「死角ゼロ」に挑戦する次世代システムだ。カメラは低い位置に取り付けても死角をカバー。前方・後方・側方視野を確保し、シーンを選ばない使用方法ができる高性能カメラとなっている。特に近年では、死角の多い大型車両に装着する事例が増えている。
同クレーンは世界に30台、日本で15台しかない貴重なトラッククレーン。スカニア社製で、専用設計の4軸8×4分の4リアエアサスシャシー採用。最後軸ステア機能付きシングルタイヤを採用しているので、建屋内で車両を動かす際に、小回りが良くタイヤ痕が残りにくいというメリットがある。
工場などの建屋内外での30トン超えの工作機械など、重量物の搬入や据付、搬出に最適で、天井を開けなくても作業ができる。「この車両でないと作業ができない」といった顧客の熱望も多いという。
同社のトラッククレーンであれば、通常ならば1日かかる作業が数時間で完了する。また、排気マフラーは煙突マフラー採用によって、建屋内作業で排気ガスがホコリを巻き上げるのを防ぐ。
取引先の作業環境を汚さない同社の思いやりが、このマフラーには込められている。
石原社長は「年々大型化しているラフタークレーンは長距離の走行が難しいが、OC―350Nトラッククレーンは日本全国に自走できるのが魅力。またショートブームのため、建屋内作業では最適な構造」と自負する。
31歳で独立した石原社長は、翌年に石鳶機設を設立。重量物の輸送ならびに解体や据付工事を手掛けるほか、産業廃棄物の運送などにも対応。創立25年を迎えたが、いまだに大きな事故は起こっていないという。
同社ではトラッククレーンのみならず、リフトにもバックカメラを装着しており、信頼の技術力と豊富な実績、高品質な作業で顧客の希望に対応している。
石原社長は今後について「当社にしかできない安全で効率の良い作業工程を提案していく」と話した。なお、実際の施工風景はYouTubeで確認することができる。
◎関連リンク→ 石鳶機設株式会社
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