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運送会社
TGVサービス 物流センター運営
2013年11月8日
物流センターの管理・運営業務をメーンに展開するTGVサービス(河野暁社長、愛知県稲沢市)では、きめ細やかな人材育成システムに基づく効率的なセンター運営で事業を拡大。運営するセンター数は今年中には6か所に増え、年間売上高も3億円、社員数も100人を突破する見込みだ。
同社は1998年に創業し01年に法人化。当初はドライバー派遣業を中心に、順調に業容を拡大してきたが、04年に主要顧客から同社が圧倒的不利となる条件を突き付けられ、その業務から撤退。これを転機に「すぐに代わりの効かない」物流センター業務に軸足を移し、倉庫作業員を派遣するなどして着実に実績とノウハウを積み重ねていった。
その中で「与えられた仕事をこなすだけでは成長できない」と考え、配送部門など自社が行う作業の前後の工程を研究し始めた。それを基に新たな提案を顧客に行い、センターを丸ごと請け負うなど業務の幅を広げた。
強みは作業の正確性と生産性の高さ。作業手順を全て「文字化」して、作業者全員が素早く正確にこなせるスキルを身に付ける仕組みを構築。「リーダー育成マニュアル」では、あらゆるパターンに対応しイレギュラーによるミスの発生を抑える。
また、作業者一人ひとりのスキルを50項目に渡って5段階で評価。これに応じて人材を教育するほか、最適な人員配置にも役立てる。現場では、作業者が小走りで移動するなど常に無駄のない動きで高い生産性を追求している。これらの取り組みで、大手食品商社の物流を担う大府市内の物流センターでは、出荷ミスを年1件程度にまで激減させた。
同社が今取り組んでいるのは、7人の社長を育てる「7(セブン)スタープロジェクト」。河野一平取締役は「労働集約型産業では人のレベルが仕事のレベルに直結する。社員をどこに出しても通用する人材に育てたい」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社TGVサービス -
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