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運送会社
中山商運 中山豊社長「人のため、地域のために」
2024年10月25日
【三重】「ドライバーは天職だ」と話すのは平ボディーを得意とする中山商運(松阪市)の中山豊社長。
小学生の頃から車が好きでモータースポーツのレーサーになることが夢だった同社長。だが、プロレーサーになるには練習費用やレース車両の購入・メンテナンスなどに少なくとも年間800万円以上かかる。そこで19歳の時、稼ぎやすいとされていた運送会社に就職。父親からは「アルバイトですら長続きしなかったのにドライバー職が務まるはずない」と言われたが、数か月でトラックドライバー職に魅了された。日々のドライバー業務に加え、休日はレーサーになるための練習や競技に没頭。週7日車に乗る生粋の「車好き」で、忙しくはあったが、苦には感じなかった。
家庭の事情等もあり、その後2回、運送会社を転職。最終的には営業活動もこなし自ら顧客を開拓するなど、営業としてもトップに立った。
「運送屋なんて簡単」と考え33歳で独立したが、大きな試練が待ち構えていた。独立した途端、仕事がない。そこで初めて「会社の看板があって自分は仕事を取れていた」と気づいたという。「それでも何とかやっていかなくては」と思い、毎日平ボディー車に乗って、地場の会社や工場をくまなく訪問した。その努力が実り、数年後、徐々に会社は軌道に乗りはじめ仕事量も従業員数も増えていった。
従業員から慕われる社長で社内の会話は活発だ。また同社では特殊な荷物を扱うことも多く「自分たちでしか運べない、誇りある仕事」と考える従業員もいる。事故は少なくその秘訣について「わが社の従業員は車好きで丁寧に乗っている」と説明する。
今後の夢を尋ねると「人の為、地域の為になりたい。ありがとうといわれる存在になりたい」と微笑む。目指している人物は三ト協のK元会長。「昔、K会長の会社に勤めていたが本当に凄い人。皆から三ト協の会長に選ばれる人望の厚い人…心から尊敬している。なれないかもしれないが、若い頃から今までずっと目標にしている」と話す。
多くの経験をしたからこそ業界への知識が豊富で現在に活かされている。誰にでも朗らかで明るい性格の同社長。今後の活躍にも注目したい。
◎関連リンク→ 中山商運有限会社
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