松尾商運（松尾知和社長、岐阜県本巣市）では「遮熱カーテン」の導入で、キャビン内における休憩や仮眠環境の改善に努めている。

同社では以前にも、断熱・防音素材と特殊アルミ層などを組み合わせたシートをキャビンの内張と鉄板の間へと敷き詰めて保温性などの向上をはかる取り組みを行っていたが、「ガラス面から入ってくる熱を抑えることが重要」との判断から、社長のアイデアによってカーテンへと応用。昨年から構想をあたためて完成した第１号を使用したドライバーの意見を踏まえて、縫い目や生地の見直しといった改良を施した「バージョン２」を現在は展開中だ。

構造は通常のカーテンと断熱素材を組み合わせたもので、使用によりキャビン内の温度変化を抑制。体感したドライバーからは「これまでとは熱のこもり方が全然違う」と歓迎する声が届いているという。

今回の取り組みについて、「原点はドライバーの環境改善」と社長。自身のドライバー経験に基づく「働きやすさ」「賃金だけではない従業員満足度」の追求を背景としており、今後も「ドライバーファースト」のアイデアを形にしていく構えだ。

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