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運送会社
アベサービス 阿部薫社長 着々と事業規模を拡大
2017年9月15日
「配車システムの導入で、売り上げが大幅にアップした」というアベサービス(埼玉県川越市)の阿部薫社長。同社は、関東で書籍やダンボール、飲料などの配送を行っている。現在17人のドライバーが、来年には20人体制になるなど、着々と事業規模を拡大している。
18歳で山形から東京に上京してきた阿部社長は、21歳で大手運送会社に就職。3人目の子どもが誕生したときに独立し、義理の弟と2人で書籍やコンビニの配送をはじめた。義理の弟が帰郷したあと27歳のときに、現在のアベサービスを設立した。
阿部社長は「会社は今年で25年目を迎えるが、これまでに一度も赤字になったことはなく、少しずつだが右肩上がりできている」とし、「力を蓄えながら一歩ずつ、事業を拡大していきたい」としている。
創業当初は主力だった書籍の配送も時代とともに取り扱いが減ってきたため、現在はダンボールと飲料をメインに、細かな仕事を数多く増やしてきた。阿部社長は「利益をしっかりと確保できる会社にしていかなければ生き残れない」と、取り扱い荷物も時代に合わせて変えていく方針でいる。
このような状況のなか、社長の息子で業務部長の竜也氏が、会社の効率化を進めるためにモバイルクリエイトが開発した配車システムの導入を提案。阿部社長はその提案に「最初は金額も高くて反対したが、導入は大成功だった」と、その効果を実感している。
この配車システムは、GPSのついた無線機を使って、トラックがどこを走っているのかパソコンでリアルタイムに見ることができる。渋滞情報なども出るので効率の良いルートを指示することができ、取引先にも到着時間などを正確に伝えることができる。急な仕事が入ってきても対応できる車がすぐにわかるので、これまで取れなかった仕事も取れるようになった。
そのため、導入してからはトラックの稼働率が高くなって、売り上げも大幅に増えた。この効果を実感した同社では、モバイルクリエイトの販売代理店トリプルエーを設立し、配車システムの販売も行っている。
「運送業はこれから厳しくなってくる」と考えている阿部社長は、「中小・零細事業者で協力し合えるところは協力していくことも必要となってくる」とし、「うちの会社は人とのつながりで成り立ってきたので、人を大事にしていきたい」と、ネットワークづくりに力を入れる。
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