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運送会社
和泉冷凍運輸 点検手順を示した看板を設置
2017年9月25日
【滋賀】食品の冷凍・冷蔵運輸を主に手掛ける和泉冷凍運輸(吉川康徳社長、守山市)は、ドライバーに日常点検の重要性を知ってもらうことなどを目的に、点検の手順を示した看板を改めて設置した。吉川賢太常務は「日常点検は基本であり、事故を予防する観点からも欠かせない。点検の知識をあやふやなままにするのではなく、プロならば車両を大切にし、異状があればすぐに気づいてほしいという思いがあった」と話す。
看板の設置はもともと、吉川社長が高知県の事業者を訪問した際にヒントを得たという。「国が定める日常点検に当社オリジナルのものを加え、ト協の適正化実施機関や整備振興会にアドバイスをいただき、項目を加え完成した。看板は、当社トラックのボディーデザインを手がけてもらっている企業にお願いした」と説明する。
看板には、特に危険に直結しやすい項目を赤字で記載。外観、運転席、タイヤ、車体前面、車体後部、その他と完結するように、トラックの絵も描かれ、仕事に慣れていないドライバーにも分かりやすい表示となっている。看板の効果は絶大で、20代の若手ドライバーなどは看板設置後、車両にふれる時間が増え、点検に関しての質問もするようになったという。
同社は24時間365日体制で食品全般を運んでおり水産物、青果、乳製品、加工食品をスーパーの配送センターや店舗、卸売市場などに定期配送している。人の口に入るものを取り扱う食品業界だが、まだまだ安全に関する認識が甘いという。「輪止めをしていても気に留めることはなく、『とりあえず運んでもらえれば問題ない』という思いの方もいる。そのような中でも品質の高い輸送を心がけることで、数多くの事業者から選ばれるような強みを出すことが必要」と吉川常務は話す。
近年に入り、コンプライアンスの順守というキーワードが頻繁に取り上げられるようになった。「荷主企業に満足していただけるよう、安全に関しては徹底しているという思いから、GマークやISOなども取得している。目標はドライバー全員が、5分程度で日常点検のすべての項目を終わらせられるようにすること。看板を掲示して終わりにするのではなく、全員に浸透していくよう社内の講習会などでも活用していきたい」と話した。
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