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運送会社
トーア物流広島営業所 道路を作る仕事に誇り、荷下しで光る職人技術
2018年12月6日
【広島】アスファルトの接着剤や被膜の役割を果たすアスファルト乳剤の運搬、施工を行うトーア物流(柴田健二社長)。広島営業所(廿日市市)は、同乳剤などアスファルト製品を製造する西日本の拠点工場を9月に竣工、稼働させた。
同社は、道路やスポーツ施設の建設を行う東亜道路工業の子会社。広島営業所は同業だった三友の後を引き継ぐ形で平成28年に設立。乳剤を運搬、施工するディストリビュータ6台、ドライバー8人が働いている。
同乳剤は液体なので、荷下ろしは散布と同義。大泉充裕所長(写真右)は「荷物を運んで下ろすという行為は一般貨物と変わらないが、当社では荷下ろしが施工でもある。道路の際まで寄って均一に散布するなど、ドライバーはある種、職人的な技術が必要になる」と話す。
しかし、「ディストリビュータ自体は中型免許で運転できるし、やる気がある人には、とにかく乗らせてみる。荷下ろし操作はスイッチ一つでできるので、力仕事はなく女性も活躍できる職場」(同所長)。実際に、三友時代からの女性ドライバーは6年ほど働いているという。
所長は人材確保の厳しさを、やはり実感している。面接の際には「自分が作った物が残る仕事。その道路を走ると実感できる。荷下ろしがうまくいったときは直に褒めてもらえて、達成感、充実感は大きい」と、この仕事のやりがいを話すという。
気を付けているのは「配管が詰まると荷下ろしできなくなるので、帰社後には毎回掃除する必要がある。また、現場までは一般の車と同じ道を走る。特殊な車両なので、運行は十分注意している」と伊藤孝一課長。月に一回、社内で安全会議を欠かさない。
大泉所長は「営業所は風通しが良く、家族的な雰囲気」と話す。社員のストレスをためないような雰囲気づくりも心がけているそうだ。
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