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    十和運送・田上社長「『下請けにはならない』方針」

    2007年8月20日

     
     
     

     十和(じゅうわ)運送(田上秀雄社長、茨城県つくばみらい市)は今年10月、創業40周年を迎える。倉庫業をメーンとするトーワ流通など、別会社を含めて十和運送グループは茨城県を中心に千葉、埼玉、群馬の関東四県と静岡県に十三の物流拠点を展開。前期のグループ売上高は80億円を突破した。


     今期の目標は87億7000万円。「地元の名山、筑波山の高さ(877m)にちなんで設定した」と田上社長は笑う。第1四半期の目標達成率は「98%ぐらい」。
     同社は、かつて十和村と呼ばれる地域で農業を営んでいた田上氏の父、仲三郎氏(故人)が創立。田上氏も一緒に手伝い始めた。二世ではあるが、その経験から「父親との共同創業」といっても過言ではない。営業開発、組織作りなどのほとんどは若い田上氏が担当した。当初「主に栗」を運んでいた同社は、その後タケノコの缶詰など加工品も扱い、さらにトマト、ナスなど周辺地域の農作物も広く扱うようになった。
     「この辺は生産地。すぐ隣の東京は一大消費地。立地条件に恵まれた」と振り返る。現在「『衣食住』を基本に物流事業を展開」している。具体的には季節の野菜、果物をはじめクッキーやプルーンなど菓子や加工食品、パナホームの住宅および住宅関連製品、室内蛍光灯などインテリア、量販店向けのアパレル商品と幅広い。保有車両もウイング車、バン型、平ボディー、冷蔵・冷凍車、トレーラなど多種多様で230台を超える。
     わずか数台から、ここまで拡大した背景には、田上氏のモットー「目配り、気配り、心配り」に加え、「下請けにはならない。すべて直取引」の方針がある。荷主に必要以上に頭を下げることはせず「真のパートナーとして助け合って」きた。「ただ運ぶのでなく顧客の立場に立って」品質を損なわず、安全、確実に届けることに力を注いできた。
     これが評価された。取引先には上場企業はじめ大手も多いが、「顧客が新規顧客を紹介してくれる。これがうちの一番の強味」と説明する。荷主の信頼は厚い。2か月で価格が4倍に跳ね上がった第一次オイルショック当時も、運ぶ先々で「荷主さんが軽油をドラム缶ごと用意」するなど応援してくれた。だから、同業他社を尻目に「どんなに遠くても運ぶことができた」。
     創業から7年後の74年、父が「これからはお前が全部やれ」と言った。やってみると3年連続の赤字。一念発起した。78年春、黒字に転換。このとき、独力で作成した「コスト管理80項目」をいまでも活用している。
     「数値管理、目標管理はどんな時代でも重要」と話す田上氏は「筑波山の高さ」のように目標をわかりやすくイメージさせるアイデアマンだ。かつて「平将門作戦」と名付けた営業作戦を展開した。同社のある常総地域は平将門で有名。「将門が制覇したというなら、うちも制覇しよう」と名付けた。
     作戦は奏功し、現在の拠点拡大を勝ち取った。「情報の流れなくして物流はない。情報の流れの中で荷物は流れる」と十年以上前からIT化に着手。情報システム管理の中枢部隊「物流システム室」も充実した内容で稼働、今後の3PL事業拡大を狙う。
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    【会社概要】67年10月に創業。グループ会社に倉庫業のトーワ流通、バス事業の十和観光など。常温、冷凍、冷蔵を合わせ保有する倉庫の面積は約6万平方m。十和運送では8月中旬、新たに延べ床面積1万3200平方mの物流センターを稼働させる。
    ◎関連リンク→十和運送

     
     
     
     
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