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    フジタ 「新表面温度低減型フォトロード工法」

    2007年10月1日

     
     
     

     全国各地で過去最高気温をマークするなど、非常に暑かった今年の夏。交通量の多い道路が密集する都心部では、「ヒートアイランド現象」が市街地の体感温度をさらに押し上げた。
     この現象を緩和すべく、フジタ(東京都渋谷区)は「新表面温度低減型フォトロード工法」に力を入れている。


     同社では、光触媒で自動車排ガス中の窒素酸化物(NOx)を処理する機能を持つ道路塗装工法「フォトロード工法」を99年から展開。東京都内の明治通りや環状七号をはじめとする全国の道路や施設に、20数件の施工実績がある。
     従来の工法に、太陽光照射による舗装表面の温度上昇を抑える効果を加えたのが「表面温度低減型—」で、今年1月に実用化。同工法は、コーティング剤に遮熱性薬剤を添加することで、太陽光の赤外線成分を効率よく反射させ、舗装表面温度の上昇を抑制。同月にオープンした「プロロジスパーク尼崎」の外構道路に初めて適用された。
     7月には技術をさらに進化させ、「新表面温度低減型—」を実用化。保水性塗装(アスファルト舗装の空隙に保水剤を充填。保水された水が蒸発することで発生する気化熱で、路面温度の上昇を抑制する)の表面に「表面温度低減型—」のコーティング材を使うことで、舗装表面の温度上昇抑制機能を強化。「NOxの浄化機能はそのままに、遮熱性・保水性双方の機能を高めた」(設計エンジニアリングセンター・環境エネルギーエンジニアリング部の野々山登主席コンサルタント、写真右)のが特徴だという。
    road400.jpg
     同社独自の実験結果によると、従来の舗装に比べ、「表面温度低減型—」でマイナス11.6度、「新─」では実にマイナス12.8度の温度低減効果が確認できたという。
     同社では、同工法を道路や大型の工場、商業施設とともに、物流施設への導入を進めていく構え。営業第二部の太田正孝次長(同左)は導入の効果について、「環境への配慮が行き届いた企業として、対外的なアピールにつながる」と説明。「物流施設はトラックの出入りも多く、企業の果たすべき責任として環境への配慮は必須」とした上で、「(同技術の導入が)環境配慮型施設として、ひとつの差別化ポイントになるだろう」と話す。
     野々山氏も、「敷地内の緑化でも同じ機能は期待できるが、この技術も組み合わせて計画することで、より『美しい施設』をお作りいただければ」とアピールする。
    fujita400.jpg
     詳細は同社HP、http://www.fujita.co.jp/

     
     
     
     
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