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    日の出運輸・佐藤社長「運輸会社の枠を超え提案したい」

    2008年2月13日

     
     
     

     創業社長で、岡山・倉敷市議としても4期目の在任中だった憲雄氏が急逝したのは平成16年7月。「一時は先代の後継として議員人生か、それとも経営者の道かと大いに悩んだ」と佐藤慎司社長(日の出運輸、倉敷市)。
     人生の岐路を決断させたのは「自分自身の幼少時代の遊び場であり、そこで教育も受けてきたのは確か。二束のワラジゆえにもがく父親の姿も見ていたが、一から築き上げてきた会社をさらに発展させたい」との思いだったという。


     関東地区の基盤整備の一環として現在、埼玉県川口市で埼玉支店(仮称)の建設計画を進める。首都高速川口線・新郷インター付近の用地1500坪を購入し、印刷・出版物関係の取引先向けに延べ床面積2000坪ほどの3階建て倉庫を整備。
     戸田・川口にあった従来の拠点を集約するのも狙いで、これまで埼玉県下に配置してきた40台のトラックも20〜30台増車する考え。昨年に改正された建築基準法の影響で工期がずれ込む可能性もあるが、早ければ今期中(9月末決算)に完成させたい考えだ。
     社長就任時に固めた5年計画の柱として掲げたのが「いつでも上場できる、株式公開に値する企業体質を構築する」こと。17年に開始したISO(9001および14001の同時認証)の全40店取得が完了したのに加え、「前期決算で負の遺産もすべて片付いた」と財務内容も整備し、監査法人による外部監査の体制を敷いた。「当面の目標は一応、人事考課制度の導入で終了する」と着々と作業を進めている。
     昨年4月に着手した人事考課制度は内勤社員の段階では終了しており、今年からはドライバーに採用する。「ごまかしながら人を使う時代ではなくなっている。ユーザー、そして会社への貢献度が適正に数値化され、働く側が納得できる形でないといけない」。低迷する運賃にあえぐトラック業界だが、「値上げは軽油高騰といったレベルの問題ではなく、利益を還元して優秀な人材を確保するためのもの」と、他社にない給与制度の確立も見据える。
     「『運ぶだけ』という旧来の業態では、社会から信頼されなくなったことは大きな時代の流れ。『安くて良いもの』が当たり前になっている」と見る。そうした状況にあって「幹線主体である以上、ライバルは船舶や鉄道になる。そうすると、差別化も含めた付加価値の創造が不可欠。 それまでの安全・確実・迅速・丁寧な配送品質に加え、ユーザーにとってのベストを考え、ソフト面で新たな物流提案をする体制へと変革するための各種サービスを生み出してきた」という。
     一方、株式公開をにらんで、東京地区にホールディングカンパニーの立ち上げも計画。グループ企業のロウズ観光や日の出興産、日の出自動車などと同じ位置付けとなる子会社として、日の出運輸を関東・中部・阪神・中国・九州という現在のブロック制に近い格好で分社化する構想も持つ。
     「築き上げたノウハウと当社の強みを生かした経営戦略を充実させ、運輸会社の枠を超えた部分で社会提案できる企業に成長したい。それが当社のめざすオンリーワン」と話す。
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    【企業概要】
    創立は昭和46年で、資本金4億9499万円。社員数750人、車両520台。売上高127億円、純利益1億6200万円(日の出運輸単体=平成19年9月期)。セカンドシンボルマークは「サンキューコム」。
    ◎関連リンク→日の出運輸

     
     
     
     
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