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    物流現場でも人気集める、業務用の「頑強」パソコン

    2008年3月31日

     
     
     

     倉庫やセンターなどの物流現場は、精密機器のパソコンにとって快適な作業環境とは言い難い。在庫検品中の落下や雨濡れなどで故障させてしまった読者も多いのではないか。
     コスト削減に取り組む経営者ならだれもが、高価なパソコンは少しでも長く使いたいところ。そんなニーズを満たす、頑強に設計されたパソコンが人気を集めている。メーカー各社に話を聞いた。


    ■「壊れないPC」追求・パナソニック「TOUGHBOOK」
     過酷な現場でも、オフィスレベルのパソコン(PC)環境を実現する、頑丈設計で高性能なモバイルPC「TOUGHBOOK(タフブック)」。90cmからの落下テストや防塵・防滴試験などを実施し、車載や現場で工具感覚に扱える耐衝撃・耐振動を実現した。
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    現場で「壊れない」パナソニック・TOUGHBOOK
     「壊れない、外の環境に使ってもらえるパソコン」をめざして開発された「タフブック」は今後、倉庫や配送トラックなど、物流業界での活躍も期待されている。松下電器産業・パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部国内営業グループフィールドSEチーム主任技師の若林平生氏に話を聞いた。
     同社は90年代半ば、「現場で道具として働けるPC」「壊れないPC」(若林氏)という意図を持って、頑丈パソコンの商品企画を開始。長期間にわたる落下実験や振動試験を繰り返し、九六年に頑丈パソコンの1号機が完成した。
     「最も大きな特徴は、衝撃や落下に強い頑丈設計」と同氏。ボディー外側は衝撃に強いマグネシウム合金で覆い、内側は衝撃緩衝材で液晶を保護。さらに、アルミケースに特殊緩衝材で包んだハードディスクを封入することで、ハードディスクの破損を低減し、データの損失を防ぐ。
     粉塵や雨水にも耐える「防塵・防滴性能」は、継ぎ目のないシーリングで覆ったボディーに、防水キーボードを装備。端子部も金属ドアとラバーシールで保護し、全方位からの水やホコリの侵入を防ぐ。「作業中、急に雨が降ってきたというレベルであれば、十分使える」という。
     振動にも強く設計されているが、車載時には防振台で保護することで、エンジンの振動や悪路走行による衝撃をさらにやわらげる。これにより、トラックやフォークリフトなどでの使用が可能。
     導入事例として、佐川急便の集配車両にタフブックが搭載されており、荷物の追跡情報に関する問い合わせに直接対応するなど、高品質なサービス提供とドライバーの業務軽減化に貢献しているという。
     液晶画面は、視認性の高い1000cd/平方m高輝度液晶、円偏光タッチスクリーンによる低反射対応の液晶画面などを採用。直射日光下でも見やすく、屋外での画面確認がより正確に行うことが可能となる。
     また、「現場では、キーボードは使いにくい」ということから、タッチパネル式を採用。「手袋をつけたまま作業できる」という。モニターはシートを張ることで汚れをカバーする。
     データはハードディスク内に、暗号鍵は別のハードウェア(セキュリティチップ)にあるため、強固なセキュリティ体制を実現。さらに、Bluetoothを内蔵し、デジカメや携帯電話、各種端末とケーブルなしで接続でき、現場の作業スピード向上に貢献する。
     「使用形態に合わせてカスタマイズできる。専用ケースに入れたら、冷蔵・冷凍倉庫でも使える」と同氏。「屋外で作業するのに、コンピューターに気を遣っていては仕事にならない」と、品質に自信を持ち、あらゆるニーズに対応する姿勢だ。
     これまで、販売実績は世界で100万台を突破しており、「物流業界でも広く使っていただけるはず。お困りになっていることを投げかけていただければ、対応したい」と語る。
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    若林氏
     詳細はホームページまで。アドレスは、http://panasonic.biz/pc/
    ■カーボン素材採用で「強さ」と「軽さ」兼ね備える・ソニー「VAIO」
     個人ユーザーの市場では圧倒的な知名度を誇るソニーの「VAIO(バイオ)」。法人向けの仕様製品にも力を入れており、「VAIO Business」のブランド名で普及を図っている。
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    フラットなボディのソニー・VAIO
     同シリーズは、利用シーンに合わせてラインナップをそろえているが、特にタフな利用環境に備えて作られたのが、モバイルサイズ12.1インチの「typeG」だ。ソニーマーケティング・ITマーケティング部の関口浩史氏は、「仕事で毎日ノートパソコンを持ち歩いている方をターゲットユーザーとして想定している」とし、「軽い・強い・長時間駆動」の3点を特徴として挙げる。
     重量は868gからで、最も重いものでも1.2kgを切り、持ち運びに便利。ボディー全体をフラットにすることで、かばんに入れた際も邪魔にならない。
     堅牢性も追求し、「VAIO」の他モデルよりも厳しい数値での試験をクリアしている。「特に、落下や水濡れによるハードディスク(HDD)の破損という、ビジネスユーザー特有の不安解消には力を入れた」(同氏)とし、落下試験は、「机から落下した場合・72cm(動作時)」と「小脇に抱えた状態から落とした場合・90cm(非動作時)」の2パターンを実施。
     防滴試験では、200ccの水をキーボードに注いでも、HDD内のデータは破損しないことが確かめられている。ソニースタイル・ジャパン・B2B企画推進部ビジネスVAIO営業推進課の的場敬紀氏は、「ボディー底面に水抜け穴を設けることで、電源ショートを防止する。(水がかかった場合)修理・点検の必要はあるが、最低限のPC機能とHDDは確実に守る」と説明。PCを閉じた状態で加重を行う平面加圧試験は、150kg重をクリアしている。
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    200ccの水を注いでも、HDD内のデータは破損しない
     同製品にはカーボン素材を採用。「ソニーの技術力を結集して」(関口氏)、天面・底面・パームレスト面の3面に施されている。これに構造上の工夫を加えることで、「軽さ」と「強さ」という、相反する2つの特徴を兼ね備えたという。
     駆動時間は最長約12.5時間で、「東京─博多間を往復しても大丈夫」と関口氏は説明する。セキュリティ面も強化し、「TPMセキュリテイーチップ」を搭載。暗号カギを同チップ内に保持し、万一、HDDが盗難に遭っても、大切なデータを守るという。
     ソニー・VAIO事業本部エリア事業推進部の江口達雄シニアマーケティングマネジャーは、「法人向けも、5年以上にわたって取り組んできた」とし、「業種を問わず、PCを外に持ち出す方に広く活用され、信頼をいただいている」。「typeG」については、「業務でPCを使う際の不安は、ほとんど取り除くことができるはず」と話す。
     今後も「VAIO Business」の浸透に向け、セミナーやイベントの展開など積極的にプロモーションを行う。価格は1台15万4800円から(参考価格・08年3月現在)。
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    左から江口氏、関口氏、的場氏
     詳細は同社HP、http://www.vaio.sony.co.jp/Biz/

     
     
     
     
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